HOME > LIFESTYLE > ファウストたち1年の「冒険・挑戦・貢献」を 労うチャリティディナー ファウストA.G.アワード2011チャリティ・イブニング

画像

ファウストたち1年の「冒険・挑戦・貢献」を
労うチャリティディナー
ファウストA.G.アワード2011チャリティ・イブニング

ファウストA.G.の1年間の活動を締めくくるチャリティイブニングが、2011年末、東京・六本木のグランドハイアット東京で開催された。今回で3回目を迎えるこのパーティは、同日昼に執り行ったファウストA.G.アワード各賞の受賞者を祝い、ファウスト会員が親交を深めるとともに、1年間の活動を振り返ることを目的に毎年末に開かれる。
ファウストA.G. 今年の顔とも言うべきアワード各賞の受賞者も、ファウスト会員も、同じ「冒険・挑戦・貢献」の精神を共有するものとして触れ合い、あらためて彼らの功績を称える機会にもなっている。この趣旨に賛同いただいたロッソスクーデリア株式会社により、けやき坂の鮮やかなライトアップをバックにフェラーリ カリフォルニアとフェラーリ フォーが、クルマ寄せには458イタリアという最新モデル3台が展示され、パーティに華やぎを添えていた。

パーティはまず、ファウストA.G.の事務局長があいさつ。「2008年の発足以来、日本で唯一の冒険クラブ、そしてメディアとして、あきらめないこと、挑戦し続けることを追い求めてきた」と話し、今年の活動状況やアワード授賞式の様子、また、その裏話などが披露された。

トップ写真:ロッソスクーデリアによる、フェラーリ カリフォルニアとフェラーリ フォーの展示。

From Faust A.G. Channel on [YouTube]

オープニングムービーでチャリティ・イブニングがスタート。
★【YouTube:FaustA.G.チャンネル】でもご覧いただけます(スマートフォンの方 はこちらがオススメ)

ファウストA.G.アワード2011受賞者のお披露目

続いて、当日昼に代官山のシアター・サイバードにて行われたファウストA.G.アワード2011受賞者の紹介へ。受賞者の鈴木一也氏(ファウスト大賞、社会貢献活動賞)、荻田泰永氏、角幡唯介氏(ともに冒険家賞)、アラン・ロベール氏(挑戦者賞)、篠塚建次郎氏(特別賞)の登壇となった。

 

Speech from the Winners

ファウスト・オブ・ザ・イヤー/
ファウスト社会貢献活動賞

鈴木一也氏
Kazuya Suzuki

ファウスト冒険家賞
荻田泰永氏 Yasunaga Ogita
角幡唯介氏 Yusuke Kakuhata

ファウスト挑戦者賞

アラン・ロベール氏
Alain Robert

ファウスト特別賞
篠塚建次郎氏
Kenjiro Shinozuka

JustGiving特別賞
為末大氏
Dai Tamesue

 

各氏は、それぞれ感謝の意を述べるとともに、自分たちが経験してきたことや今後の活動予定などを紹介。そのどれもがたやすく得ることのできない体験談ばかりとあって、興味津々で聞き入るファウスト会員たちからは、どよめき、感嘆、そして受賞者へ大きな拍手が贈られていた。
また、受賞者のひとりである為末大氏(ジャストギビング特別賞)からは、現在、トレーニングのために滞在中のアメリカ・サンディエゴから届けられた、ビデオメッセージが紹介された。
これに引き続き、偉大なる挑戦の先達である篠塚氏の発声により、乾杯が行われた。

From Faust A.G. Channel on [YouTube]

ファウストA.G.、2011年の活動を振り返るムービー
★【YouTube:FaustA.G.チャンネル】でもご覧いただけます(スマートフォンの方 はこちらがオススメ)

上段/左:篠塚氏による乾杯のご発声。右:受賞者たちの冒険譚に各テーブルが沸いていた。下段:シャンパンはペリノ・リカールジャパンのペリエ ジュエ キュベ ベル エポック 2004。着席のディナー形式でパーティは催された。

名物のチャリティ・サイレントオークション

食事とともに、しばし歓談の時間となったが、その間に用意されたプログラムがこのパーティの名物となったサイレントオークションである。サイレントオークションとは文字通り、「声を出さない競売」のこと。会場後方のオークションテーブルには、チャリティを兼ねた本パーティの趣旨に賛同いただいた各社から出品されたアイテムがズラリと並び、入札希望者は自身のオークション参加番号と希望金額を入札シートに記入するという仕組みだ。締め切り時に最高金額を記入していた人が落札、となるわけだが、ファウストは一風変えたスタイルをとっており、一人が何度でも記入できる。締め切り間際の競り合いの後、入札シートがすべて回収され、パーティの最後に落札者が発表された。

チャリティ・サイレントオークションのアイテムはジュエリー、レディースのバッグ、インテリア、ホテル宿泊券など、厳選の15点が出品。

チャリティ・ワインオークション

さらなるお楽しみは、毎年おなじみのヴィンテージワインのライブオークションだ。壇上のオークショニアの軽妙なトークとともに、次々と貴重なワインが落札された。入札希望者はオークション参加番号が書かれたボードを頭上に掲げ、当然、希望者がひとりになるまで価格が上がっていくのだが、なかには顔見知り同士が競り合う場面も。お互いに苦笑いを浮かべながらも、このときばかりは、“ファウストらしい大人げない”争奪戦が繰り広げられたのは言うまでもない。

左:オークショニアが滑らかに軽妙に進行する。中:出席者の手元には出品ワインリストが。

最優秀ファウスト・メンバー賞、最優秀ファウスト・チーム賞の発表!

パーティの締めくくりに、いよいよ、影のメインイベントとでも?言うべき、最優秀ファウスト・メンバー賞と最優秀ファウスト・チーム賞の発表となった。最優秀ファウスト・メンバー賞とは、2011年1年間の活動をあらためて振り返り、最もファウストらしい活躍をし、当クラブの活性化にめざましい貢献をした個人に贈られる、いわばMIP賞。最優秀ファウスト・チーム賞とは、同様の趣旨でこちらはチームに贈られる団体賞だ。それぞれの受賞者は、活動の様子を紹介するVTRによって発表された。

From Faust A.G. Channel on [YouTube]

最優秀ファウスト・メンバー賞を受賞したのは、アート&カルチャーチームのキャプテン、吉川登氏。
★【YouTube:FaustA.G.チャンネル】でもご覧いただけます(スマートフォンの方 はこちらがオススメ)

まったくのピアノ初心者が「数ヵ月後に1曲弾けるようになる」ことを目標に、ピアニストの武村八重子氏に師事。特訓を重ねた末、11月、東京・赤坂のサントリーホールで、“一夜限りのピアニスト”、ファウスト4名で発表会を開き、ピアノ演奏を遂げた。そして発表会直後に吉川氏が残し、受賞の決め手ともなったのが、次の言葉だった。
「いくつになっても、挑戦は遅すぎることはない」
ピアノで1曲引けるようになることは簡単ではないが、比較的気軽にスタートできるものでもある。挑戦の間口を広げたという意味でも、功績のあった吉川氏の挑戦だった。吉川氏は、「大人になってピアノが弾けたらカッコイイねというところから始まって、無謀な挑戦をした」と言いつつ、「でも、一歩ずつやれば、夢はかなう。みなさんに『感動した』と言ってもらえたのが、最大の褒め言葉です」と、自身の挑戦を振り返っていた。

From Faust A.G. Channel on [YouTube]

続いて、最優秀ファウスト・チーム賞を受賞したのは、ファウスト・レーシングチーム。
★【YouTube:FaustA.G.チャンネル】でもご覧いただけます(スマートフォンの方 はこちらがオススメ)

2008年3月からの全日本スーパー耐久シリーズ参戦をもってデビューとなったレーシングチームは、ファウストA.G.で最初に活動をスタートしたチームだった。しかし、同シリーズに毎年挑むも、毎回トラブルや無念の連続。トップとの差は着実に縮まっていたものの、なかなか表彰台の中央に立つことはかなわなかった。そんなファウスト・レーシングチームが2011年、ついに悲願の初優勝を果たしたのだった。
このパーティで初めて本物の優勝トロフィーと対面したチームの面々は、感激の様子を見せた。キャプテンの堀主知ロバート氏が代表でマイクを持つも、「4年間長かったです。いろんなことにチャレンジして……」とだけ言うと、声を詰まらせ、しばらく絶句。会場に背を向け、男泣きした。
再び、前を向き直り、あらためて「あきらめずにやれば、何とかなる。勝てました。うれしいです!」と話したが、その受賞スピーチは涙声のまま。堀氏の涙からは、彼らがどれほど本気でこの舞台に挑戦し、頂点にたどり着くまでに、どれほどの努力を重ねたかがうかがえた。

最優秀ファウスト・メンバー賞の吉川氏、最優秀ファウスト・チーム賞のレーシングチームには、レッドブルエナジードリンク1年分が副賞に贈られた。

両賞の表彰をもってプログラムはすべて終了。司会から閉会が告げられても出席者の多くは場に留まり、話が尽きないのは毎年のことだが、とりわけ今年はそれが顕著だった。
出席者の足を出口から遠ざけた原因の一つは、このためだけに来日し、挑戦者賞を受賞したロベール氏との記念撮影。多くのメンバーがフランスからやってきた「スパイダーマン」と、笑顔で同じフレームに収まっていた。
1年の締めくくりとして毎年恒例となっている、このパーティ。今年もアワード受賞者が別々のテーブルに着き、ファウストらと席を同じくしたことで、互いのその後の交流への契機となっている。刺激し合い、新たなパワーも養い合える出会い。溢れるエネルギーや価値観を理解し合える仲間は何よりの宝と思える時間だ。
日本が未曾有の大災害に見舞われた2011年。年が明けたからといって、すべての問題がすぐに解消されるはずもないが、だからこそ、人々に勇気を与える「冒険・挑戦・貢献」の精神は、これからの日本にますます必要なものとなっていくだろう。
2012年もまた、多くのファウスト精神に出会えることを楽しみにしたい。

チャリティのご報告と御礼

ワインオークションおよびサイレントオークションの収益の一部、313,043円を、社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへ寄付させていただきました。お寄せいただいた皆さま、誠にありがとうございました。

左:今回のファウスト特別賞の篠塚氏と、2009年の挑戦者賞の室屋義秀氏。中:今シーズン、F3で奇跡的な逆転周章を飾ったドライバーの千代勝正氏と、今回の挑戦者賞ロベール氏。右:今回のファウスト・オブ・ザ・イヤー鈴木氏(中央)と、冒険家賞の荻田氏(左)と角幡氏(右)。

 

Data

ファウストA.G.アワード2011チャリティ・イブニング
日時:2011年12月5日(月)   
会場:グランドハイアット東京 2階コリアンダー
協賛

 

協力ペルノ・リカール・ジャパン株式会社社団法人セーブ ザ チルドレン ジャパン
主催


ファウスト・アドベンチャラーズ・ギルド
 

Back Number

Page Top


  • Mail News
  • 画像クリックでイメージムービーがSTART

  • 冒険のクロニクル  Presented by BREITLING
  • Award Archive
  • ファウスト魂