HOME > LIFESTYLE > 子供たちのチャレンジ精神を養え! 片山右京と過ごしたカート&キャンプな2日間

画像

子供たちのチャレンジ精神を養え!
片山右京と過ごしたカート&キャンプな2日間

さる9月18日~19日の2日間に渡り、ファウストA.G.は元F1ドライバー片山右京氏とともに、ファウスト会員ならびにその子供たちに向けたイベント『元F1レーサー片山右京にカートで挑戦! カート&キャンプ』を開催した。F1のみならず、現在もカーレース、登山、自転車競技など、さまざまな活動を続ける生粋のチャレンジャー片山氏。彼は昨年より、自身が世界を舞台に培ってきたチャレンジングスピリットを子供たちに伝える「片山右京チャレンジスクール」を主宰しており、今回のイベントもそのスピリットを大人も子供も一緒に体感してもらう主旨で開催された。今夏の暑さがまだ残る週末、ファウストとその家族たちは片山氏と過ごす楽しい時間をさも待ち遠しいという表情で、神奈川県相模原市にある「中央サーキット藤野」に集った。

カートレースにチャレンジ!
諦めずにやり遂げることを学んだ子供たち


上段:カートに乗り込む前に、真剣な表情で説明をしていた片山右京氏。下段:千代勝正氏とともに、子供一人ひとりに対し親身にレクチャー。

サーキットでファウストと子供たちを迎え入れてくれたのは、片山右京氏のほか、サポート役の現役F3レーサー千代勝正氏とスタッフの面々。アットホームな雰囲気のなか、ジョークを交えた全員の自己紹介が終わると、参加者を前にして片山氏は真剣な表情で口を開いた。
「このスクールは、カートレースとキャンプを通じて、子供たちが自分で考え、判断し、挑戦するという姿勢を身につけてもらうものです。立派な大人になってほしいという思いで開催しています。しかし、これは同時に大人にもプレッシャーをかけています。まず大人が一生懸命に挑戦している姿を見せないと、チャンレンジ精神は子供に伝わらないからです」
そう聞いたファウストたちの間に、わずかながら緊張感が漂う。ここで子供たちに教えるのは片山氏だけではなく、自らも大人としてチャレンジの手本を見せる立場にあるのだ。

「では、早速カートに乗ってみましょう」――。片山氏、千代氏の両名によるサポートを受けながら、まずは子供たちがカートに乗り込んだ。器用に乗りこなす子は余裕の笑顔で走っていたが、なかなか進むことのできない子は途中で泣き出すといったトラブルも。しかし、ここが“片山校長”の狙い目。
「もう嫌だ!怖い!帰る!」と泣き続ける子に対し、そのちいさな子供用カートの脇に器用にちょこんと同乗。ハンドルをサポートしながら、右足のアクセル、左足のブレーキのタイミングを言葉で伝え、文字通りつきっきりの指導で、最後までカートに同乗走行、自力でやり遂げさせたのである。
これこそ、片山右京チャレンジスクールの教訓「自分で考え、判断し、挑戦する」ことであり、走り終えたその子の顔は、泣きっ面から大きな笑顔に変化していた。
「右京さん、クルマが大好きになったよ!」と、片山氏に告げるその子の姿に、その場にいた全員が“諦めないことの大切さ”を学んだように見えた。

続いてファウストたち、片山氏、千代氏によるカートレースがスタートした。元F1、そして現役F3ドライバーとともにサーキットを走るという超贅沢な瞬間に、全員の目が輝いている。プロのドライビングと比較すればテクニックの差は明確なものの、ファウストのなかにはトップを走ったり、片山氏とデットヒートを繰り広げたりする人も。最終的には片山氏の勝利に終わったが、「負けてたまるか!」という声がピットまで聞こえてきそうなほど、全員が大人げナシの真剣なレースを繰り広げた。
ピットに戻ってきたファウストたちは、「予想外に体力を使うなぁ! 疲れてくると、ヘルメットをかぶった頭が重くなって、思うように走れなかった」「後輪が滑ってオーバー気味になってしまった。でも、右京さんのラインをなぞれば楽に走れる。プロとのテクニックの差を感じましたよ」と、悔しそうに感想を述べる。
レースを通じてプロとの実力の差を目の当たりにし、彼らの“ファウスト魂”の火はメラメラと燃え盛った様子。子供たちにチャレンジ精神を見せるという大人へのミッションは、無意識のうちに成されていたようである。

フルスロットルで疾走する区間やS字ヘアピンなど、テクニカルなコースレイアウトで知られる中央サーキット藤野。片山氏、千代氏というプロドライバーと対峙するとなれば、そんな難コースであろうともファウストたちはアドレナリン全開で挑む!

見事に証明された
「大人が頑張れば子供も頑張る」という方程式

日が暮れると参加者たちは「このまさわキャンプ場」に移動。ここからは、翌日の正午までキャンプ体験となった。ディナーでは、ダッチオーブンで調理された料理の数々が並び、柔らかいローストチキン、よく煮込んだビーフストロガノフなどで、頑張ったこどもたちにご褒美。
しかし、ここでもただのキャンプにしないのが片山校長のこだわりである。まず、全員がマイ食器を持参することを義務づけ、極力ゴミを出さずに少しでも環境に優しく接する大切さを伝えた。そして、翌日には参加者全員が自分でパンを焼き、魚を釣り、うどんを打つといった自給自足に挑戦させ、食べ物の大切さを子供たちに教えた。特に魚釣りでは、ファウストたちが負けん気を発揮しながら釣るその横で、子供たちも必死に頑張るという光景が見られ、「大人が頑張ると子供も頑張る」という片山理論を十分に証明する結果となった。

上段:普段はできあがった状態でいただいている食べ物も、一から作ることを体験。うどんをこねる間、子供たちは「大変だけど頑張るぞーーー!」と、声を出しながらガッツを見せてくれた。下段:実は2日目の魚釣りで、1匹も釣ることができなかった片山氏。等身大の姿を見せることで、子供たちとの絆は更に深まっていった。

「子供たちが目の色を変えて、負けん気を見せてくれたのが嬉しかったです」――。2日間を振り返り、とあるファウストの感想である。大人が頑張っている姿を見ながら、色々なチャレンジに取り組んだ子供たち。イベント前と比べ、ひとまわり大きく成長したように見えた。
最後に片山氏は、ファウストたちにこう述べた。
「諦めるのは簡単なんです。登山にしても、帰るのは簡単だけど、登りきるのは相当な勇気がいる。そんな体験を子供たちにどんどんさせてあげてほしい。普段の生活でも、信号をきちんと守るとか、大人は良い姿勢を子供に見せてあげることが大切です。まず手本を見せてあげてください」

「それにしても」と、片山氏はポロっとつぶやいた。「みなさん、大人なのに相当な負けず嫌いですね(笑)」――。ファウストたちにとっては、最高の褒め言葉である。

 

 

Profile

画像

片山右京 Ukyo Katayama
1963年、東京生まれ。92年にF1デビューし、ラルース(後にヴェンチェリ・ランボルギーニ)、ティレル、ミナルディの3チームで活躍。「カミカゼ・ウキョウ」の呼び名で親しまれ、97年の引退までに通算95戦を闘いぬき、自己最高の5位を2度記録した。その後は、ル・マン24時間レースや全日本GT選手権、パリ・ダカール・ラリーなどのカーレースに参戦。同時に、2001年に世界第6位のチューオュー(8,201m)登頂をはじめ、世界最高峰エベレストに挑むなど国際的な登山家としても活躍している。現在はそのほかにも、自転車ロードレース、チャリティなど幅広く活動。2010年10月、宇都宮で開催された自転車国際大会「ジャパンカップサイクルロードレース」にも出場した。

Team UKYOオフィシャルサイト
http://k-planning.co.jp/index.php

片山右京公式ブログ

http://ukyo-katayama.cocolog-nifty.com/

Data

中央サーキット藤野
神奈川県相模原市緑区日連80-8
042-687-5345
http://www.kart-ccf.jp/

このまさわキャンプ場
神奈川県相模原市緑区青根2745
042-787-2735
http://www5a.biglobe.ne.jp/~konoma/

Back Number

Page Top


  • Mail News
  • 画像クリックでイメージムービーがSTART

  • 冒険のクロニクル  Presented by BREITLING
  • Award Archive
  • ファウスト魂