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メゾン マムが新しい歴史を刻む
マム グラン コルドン日本上陸
メゾン マム 最高醸造責任者ディディエ・マリオッティ

1827年ランスに創業したメゾン マムは、「Only the best~最高のものだけを」という理念を掲げピノ・ノワールの力強くかつフレッシュな味わいのシャンパーニュを作り続けている。1876年にメゾンを代表するキュヴェ、フランス最高勲章レジオン・ドヌールを模したコルドン ルージュが誕生。以来、各時代で勝利の瞬間に寄り添ってきた。1904年に南極圏の氷上で冒険家ジャン=バティスト・シャルコーが、フォーミュラ1、フォーミュラEの勝者たちがコルドン ルージュで祝杯をあげたことは有名だ。2017年1月から勝利の象徴ウサイン・ボルト氏をCEO(Chief Entertainment Officer)に迎え、果敢な挑戦を続けるメゾン マムはフランス国内での売り上げナンバーワンに輝き、勝利、祝福のシャンパーニュという地位を不動のものにした。

そのメゾン マムからマム グラン コルドンが新登場。メゾン マムが新たな歴史を刻んだ。世界的デザイナー、ロス・ラブグローブ氏デザインのボトルにブランドを象徴する赤色のリボン、コルドン ルージュが彫り込まれている。ラベルの無い立体感のあるボトルは業界初。そのボトルを目にしただけでメゾンのエスプリ『Dare, Win Celebrate〜挑戦、勝利、祝福』が伝わってくる。「素晴らしい経験だったと同時に大きな挑戦だった。」と語る最高醸造責任者ディディエ・マリオッティ氏がマム グラン コルドン誕生までの挑戦を語ってくれた。

マリオッティ氏自ら“革命的”と語る、印象的なボトルデザインのマム グラン コルドン。
マリオッティ氏が披露してくれた、ルミュアージュの状態を観察した際の映像。

──マム グラン コルドン誕生のきっかけを教えて下さい。
これまでメゾン マムには、ワインクーラーやサブラージュのためのサーベル(剣)、コルドン ルージュのロゴが入ったグラスなど、シャンパーニュを飲むためのアイテムは数多くあったのですが、ボトル自体に大きな変化はありませんでした。それならばエチケットのデザインを変えるだけではなく、ボトルに新しいデザインを取り入れてみたらどうだろうかという流れになりました。四年前のことです。デザイン部門、マーケティング部門、そして私が率いる醸造部門を中心に社内でマム グラン コルドンへのプロジェクトが動き出しました。

──デザイナーにロス・ラブグローブ氏を起用した理由は?
ラブグローブ氏はメゾン マムのDNA、「Dare, Win, Celebrate〜」を熟知しているからです。ラブグローブ氏とは以前、サブラージュ用のサーベル(剣)でコラボレーションをしたことがあるのですが、そのサーベル(剣)は、一目見ただけではサーベルとは思えない斬新なデザインでした。そのまま航空機内に持ち込みができるのではないかと思ったほどです(笑)。 同時にメゾンのエスプリも充分感じるものでした。

──マム グラン コルドンのボトルを初めて見たときの印象はいかがでしたか。
とても素晴らしいと思いました。

──新しいボトルを採用するにあたり醸造面での挑戦はどのようなことでしたか。
醸造にどのような影響を与えるかを考えなければならなかったことです。最も懸念されたことはルミュアージュ(動瓶)(*)でした。
*  瓶内熟成が終わった後、瓶の底にたまった澱を瓶口に集めて澱を取り除く作業。水平にしたボトルを一定期間かけて少しずつ傾斜を加え最後に瓶口が真下に来るように垂直にすることで澱を瓶口に集める。

──具体的にはどのようなことでしょうか。
現在は大部分が機械化されていますが、そもそもルミュアージュは決まった方法やマニュアルが存在せず、職人が口頭や手の動きで次世代に伝えてゆくものでした。マム グラン コルドンは表面にコルドン ルージュの部分が彫り込まれている、つまりボトルの内側に隆起した部分があるため、水平にしたボトルの底に沈殿した澱がルミュアージュの過程でボトル中央部の隆起した部分に引っかかることなく、ボトルの口先まで移動するかどうかが問題となりました。そのため、暗いセラーで撮影可能な高精度のビデオカメラを購入し、ルミュアージュが行われている間の記録を取り澱の動きを観察しました。
この問題は、ボトルを水平にする期間を調整することで解決しました。問題や懸案事項があると、解決法を探して、あらゆる手段を試みて、解決して、という工程を繰り返し一つ一つの問題を克服しました。

──昨年は日本でもRSRVをリリースするなど多くのキュヴェを作られていますが、新しいキュヴェを作るためのインスピレーションはどのようにして得るのでしょうか。
私は醸造の仕事に加え世界各国を訪れてプロモーション活動もしています。行く先々でシャンパーニュを取り巻く人々、愛好家、ソムリエ、ジャーナリストといった多くの人たちに出会います。異文化に身を委ね、様々な人々に出会うことが刺激となって次の挑戦に繋がります。特に日本は和食の繊細な味付けや緻密な調理方法がシャンパーニュ作りと共通する部分が多いので、日本を訪れると新たな発見や学びがあります。そしていつも明日や未来のことを考えることも大切だと考えていますが、シャンパーニュ業界で明日というのは三年、五年、十年という長い期間のことです。

日本でのローンチイベントにはCEO(Chef Entertainment Officer)に就任したウサイン・ボルト氏も登場。得意のポーズで会場を盛り上げた。

──ディディエさんは長い期間を見据えてシャンパーニュを作られているわけですが、メゾン マムは今年から世界最速の男、ウサイン・ボルト氏をCEOに迎えたこと、またマムのシャンパーニュはフォーミュラ1、フォーミュラEといったスピードの勝利に欠かせません。スピードとロングスパンでの仕事、つまり時間の概念についてどのように感じていますか。
今はソーシャルネットワーク(SNS)の発達により、世界中で同時に情報を共有することができます。ですから世界の動きはとても早いと感じますし、ボルト氏はまさにスピードの象徴です。ただ私はシャンパーニュを作ることで時の流れを止めることができると感じることがあります。例えば、シャンパーニュを熟成させる地下セラーは光も音もない静かな世界です。もちろんインターネットも通じませんし、時の流れ、特に速さを感じることはありません。セラーで行う仕事を通して自分と向き合うことができます。これは私にとって必要な時間です。

──最後にディディエさんにとってシャンパーニュとは何でしょうか。

二つの顔を持つワインです。みんなで楽しくお祝いのために飲む一方で、真剣にゆっくり味を感じて飲むこともある。言い換えるとお祭りのワインであり、真摯に向き合うワイン。そして唯一、一日24時間どんな時でも楽しむことができるワイン。それが私にとってのシャンパーニュです。


常に未来を見据えて仕事に励むディディエ・マリオッティ氏。10年後の2027年にメゾン マムは創業200周年を迎える。そのための新たな挑戦がもうすでに始まっている。

 

 

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Didier Mariotti
ディディエ・マリオッティ
メゾン マムセラーマスター(最高醸造責任者)


コルシカ生まれ。
1971年.スイスのローザンヌ生まれ。ナンシー近郊の国立農業食品産業大学校で農工学を学び、さらにランス大学で醸造学のディプロマを取得。
2003年、最高醸造責任者のアシスタントとしてマム社に入社。2006年以降、最高醸造責任者を務める。200年近い歴史を有するシャンパーニュメゾンのワイン醸造をただ一人に委ねるのは大胆なことであるが、マムのシャンパーニュは全て、ディディエ・マリオッティの専門技術と情熱によって造られている。

 

 

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MUMM GRAND CORDON
マム グラン コルドン (750ml)

マム グラン コルドンは、マムを代表する品種ピノ・ノワールを中心としたメゾンスタイルの決定版。最高醸造責任者のディディエ・マリオッティにより、ピノ・ノワール(45%)、シャルドネ(30%)、ピノ・ムニエ(25%)のブレンドが、究極の品質と一貫性を実現。約30%のリザーブワインが深みと複雑さを加える。
1ℓ当たり8gの低いドザージュ。

外観

活き活きとした泡と、きらめく黄金色が、このシャンパーニュのみなぎる生命感を表します。

アロマ

熟したピーチ、アプリコット、パイナップルのみずみずしいアロマがグラスからあふれ出て、バニラとカラメルのほのかな香り、イースト、ドライフルーツ、ハチミツの芳香が広がります。

味わい

口に含むと、もぎたての果実とカラメルの香りが織りなす鮮烈で複雑な風味が広がり、余韻の長いフィニッシュへと続きます。

 

 

マム グラン コルドンスペシャルサイト:
http://grandcordonjp.mumm.com/

メゾン マム公式SNS:
[Facebook] https://www.facebook.com/champagne.mumm.jp/
[Instagram] @ghmumm_jpn

商品の問い合わせ
ペルノ・リカール・ジャパン株式会社
http://www.pernod-ricard-japan.com

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