Small Talk
2010 February
2010年2月25日
Contribution
化学燃料ゼロ、公害ゼロの太陽電池飛行機が初のテストに成功!
「太陽エネルギーだけで飛ぶ飛行機で、世界一周をめざす」という、夢物語とも無謀なチャンレジともいえる計画があることを、昨年5月に「SOUL」のコーナーでお伝えしたが、そのプロジェクトが着々と前進している模様だ。スイス人冒険家ベルトラン・ピカール氏率いる「ソーラー・インパルス」社が開発した太陽電池式の飛行機HB-SIAが2009年12月、ついに初飛行に成功した。
試作機の開発は2007年6月にスタート。カーボンファイバーを主材料とし、翼幅が61m、総重量が1500kg、平均飛行速度は時速70km。翼には、400kgの太陽電池、約200㎡に上るモノクリスタルとシリコン製の超薄型ソーラー・パネルが搭載されている。大型飛行機でありながら超軽量、かつ翼の面積が広いのは、太陽エネルギーの備蓄を可能にするために不可欠な条件だ。翼の幅はエアバスA-340と同じだが、翼面への過重は8kg/mと、ハンググライダーと同程度だという。
今回のテストでは、地上から1mの高度を保ちながら350mの飛行に成功。2010年中にさらに本格的なテスト飛行を実施する予定で、その後は徐々にフライト距離を伸ばし、2011年には太陽エネルギーだけで世界一周飛行を実現させることが最終目標だ。
「ソーラー・インパルスの目的は、再生可能なエネルギーによって、冒険と革新の世界に貢献すること。持続可能な開発の分野で、新しいテクノロジーの重要性を示すこと、そしてもちろん、夢や情熱が科学的な冒険の源であることを示すこと」と、ピカール氏。精神科医でパイロット、さらには、1999年に熱気球による無着陸世界一周飛行を果たした冒険家であり、難病の子供たちを支援する財団「ウインズ・オフ・ホープ」の創設者でもあるという同氏だからこそ、説得力がある。
実用化に向け、機体の効率化や電力消費量の削減、翼面加重を最高性能のグライダーの8分の1まで落とすなど、課題はまだ山積み。しかし、少しずつ、でも着実に前進しているピカール氏の夢に、Faust A.G.はエールを送り続けていきたい。
Data
Solar Impuse ソーラー・インパルス
http://www.solarimpulse.com
Text: Chiaki Mitomi
photo:(c) Solar Impulse/Stéphane Gros
2010年2月25日
Gourmet
メディチ家のお膝元を味わう!
歴史背景とともに楽しむディナーコース
衣食住を揃えた銀座のランドマーク「アルマーニ / 銀座タワー」。その10階に位置する「アルマーニ / リストランテ銀座」では、イタリア20州の味覚を味わい尽くすシリーズイベント「Sapori e Confini ~食の境界線~」を昨年から開催している。毎回異なる州または地域にフォーカスし、その土地の風土に根ざした料理をコースで味わうという趣向だ。過去5回のイベントでは、マルケ州、ロンバルディア州コモ湖、アマルフィ、カンバニア州、ピエモンテ州をピックアップ。4月下旬まで開催される第6回では、ルネサンス文化の中心地として栄えたトスカーナ州にフォーカスする。
トスカーナにはピサやシエナなど風光明媚な古都も多いが、なかでも州都である花の都フィレンツェの美しさに魅了された方は多いだろう。しかし、かつてメディチ家を中心に隆盛を極め、絢爛たるルネサンス芸術の花ひらいた地ではあるが、その伝統料理は意外にも素朴だということをご存知だろうか? 華やかな貴族の暮らしばかりに目がいきがちだが、庶民の生活は家畜類の内臓まで食べつくすという、今も昔も逞しい倹約精神が貫かれているのだ。
その典型的な例が、今回のディナーコース2品目に供される仔牛の胸腺肉を使った『茄子と胸腺のタルト仕立てとフォッサチーズ』。胸腺肉は日本で食材となることの多くない珍しい部位で、適度な歯ごたえとミルキーな味わいが特徴だ。また、3品目の“ニュディ(ヌード)”と呼ばれるラビオリも非常にシンプルで、 通常ラビオリと聞くとパスタに包まれたものをイメージするが、この“ニュディ”は、裸を意味するその名の通り、リコッタチーズとほうれん草に小麦粉をまぶしたものつまり私達のイメージするラビオリの中身だけを エンドウ豆のソースをからめていただく珍しいパスタ料理である。このように、トスカーナの食にまつわる歴史的背景を意識しながらのディナーは、このイベント最大の醍醐味といえるだろう。
最後に、忘れてはならないのがワイン。新進でありながら伝統を大切に守っていることで知られるキャンティのワイナリー、「カーザ・ディ・モンテ」のアンフォラワインがセラーに特別に加えられている。アンフォラとは、両端に持ち手のついた土製の甕。ワインやオリーブオイルなどの保存・運搬のために、古代ギリシャの時代から使われてきた素朴な陶器だ。この甕で熟成させたワインがどんな味なのか……は、実際に飲んでからのお楽しみということにしておこう。
Data
アルマーニ /リストランテ銀座
TEL.03-6274-7005
期間:4月下旬まで
Sapori e Confini ―TOSCANA― ¥12,000(税・サ別)
特別ワインコース ¥6,000(税・サ別)
Text:Kunihiko Nonaka(OUTSIDERS Inc.)
2010年2月18日
Event
ホノルルトライアスロンが5/16開催!
オフィシャルツアーへの参加受付中
毎年約1000人ものトライアスリートが集い、街じゅうが大きな盛り上がりをみせる「ホノルルトライアスロン」。今年の開催は5月16日(日)に決定し、出場者のためのオフィシャルツアーの申し込み受付がすでに始まっている。 大会を運営するのは、FaustA.G.スーパーバイザーでもある白戸太朗率いる「アスロニア」。昨年に引き続き、稲本健一、髙島郁夫はじめ、多くのファウスト会員が出場を予定しており、早くも盛り上がる予兆を見せ始めている(昨年の模様は「愛と情熱のトライアスロン」で!)。
あの世界最高峰のトライアスロン「アイアンマン」が生まれた場所であり、トライアスロンの聖地といわれるハワイで、青い海を泳ぎ、青い空の下で漕ぎ、走る――。
タイムを狙うエリート選手から完走を目指す初心者、そしてキッズまで、広く門戸を開いているこの大会で、トライアスロンの魅力を十二分に感じてみてはいかがだろう。
レース内容は、オリンピックディスタンス(Swim 1500m/Bike 40km/Run 10km) やデュアスロン(Run 5km/Bike 40km/Run 10km)をはじめ、より気軽に臨めるスプリントディスタンス(Swim 750m/Bike 20km/Run 5km)、キッズ向けなどがあり、家族での参加も可能な大会だ。スイムではアラモアナの青い海を泳ぎ、バイクでは海風が心地よいラグーンドライブを疾走。そしてランではダイヤモンドヘッドを遠く望みながらアラモアナビーチパークでフィニッシュ……。ハワイの大自然を感じながら挑むレースは、経験した者にしかわからない爽快感と達成感があるのだ!
トライアスロンに興味のある方なら、まず近畿日本ツーリストのオフィシャルツアーをチェック。飛行機のバイク運搬料の無料サービスや、レース攻略の講習会とコース下見などが含まれ、バイクメカニックも同行するのでセッティングやメンテナンスも心配なし。さらに、レース後のリフレッシュテントサービスと完走パーティ、はたまた応援のご家族のための観戦サポートまで、細かなケアが満載のツアーなのだ。
こんな万全のサポートが受けられるのだから、ここは家族全員で参戦してみてはいかがだろう。ファミリーでトライアスロンに挑戦するという文化は欧米が中心で、日本人には馴染みが薄いかもしれない。しかし、挑戦というファウスト魂を家族全員とシェアできれば、新しい家族の風景が見えてくるに違いない!
Data
ホノルルトライアスロン2010 オフィシャルツアー概要
旅行期間:2010年5月13日(木)〜5月18日(火)、5月14日(金)〜5月18日(火)
旅行代金:¥119,000〜¥154,000(2名1室利用の場合)
※大会エントリー費用、成田空港施設使用料、成田空港旅客保安料、燃油サーチャージ、現地出入国税が別途必要。
申し込み締切:3月31日(水)17:00必着
ツアー詳細:http://www.knt.co.jp/esite/1005/hnl-triathlon/
問い合わせ:アスロニア http://honolulutriathlon.jp/contact/
※「ファウストを見て」と添えるとスムーズに問い合わせていただけます。
Text:Tomoko Aoki (YUBUNSHA)
2010年2月18日
Scoop!
ブルームーンが導いた奇跡……
探検家が持ち込んだ100年前の飛行機を南極で発見!
つい先日のブルームーンを見上げた方は、その神秘のパワーを感じられたことだろう――。
さて、2009年12月31日、ブルームーン(ひと月に2回目の満月)の日にも、ひとつの奇跡が起きていた。世界で初めて南極大陸へ持ち込まれた飛行機の残骸が、100年の時を経て、氷のなかから発見されたのだ。見つかったのは、英国の航空機メーカー「ビッカース(Vickers)」の単葉機。ビッカースの生産工場で最初に生産された「Vickers Monoplane No.1」のうちの一機だ。しかも、この持ち主は、オーストラリアの英雄、探検家のダグラス・モーソンだという。
1911年、モーソンは人類初の南極での氷冠上空飛行を行う計画を立てていた。しかし残念なことに、この挑戦が実現することはなかった。なぜなら、英国からオーストラリアに飛行機を運んできたパイロットが、デモ飛行中に墜落して翼を損傷させてしまったからだ。南極出発直前のアクシデントだったため、修理する間もなく、計画は夢に終わった……。
では、なぜこの飛行機が南極で発見されたのか? 実は、モーソンは機体から損傷した翼を取り外し、荷物運搬用のトラクターとして南極へ持ち込んでいたのだ。そこには、なんとしてもこの飛行機と共に南極へ向かいたいというモーソンの熱い想いがあったのかもしれない。
それから一世紀、この機体が発見された理由はなんともロマンチックなものだった。 それはこの日が数年に一度しか起こらないブルームーンだったことに関係がある。温暖化の影響で急激に南極の氷が溶けていることに加え、ブルームーンに起因する大規模な引き潮により、たまたま機体が水面へと露出されたのだ。それでも見えていたのは機体のほんの一部分だけ。このチャンスに発見されなければ、永遠に見つかることはなかっただろうといわれている。
いくつもの偶然が重なって起こった今回の奇跡……。偉大な探検家の挑戦は確かに実現しなかったが、一世紀の時を経て、再び我々の冒険心を刺激してくれたのである。
※このとき、欧米での満月の観測は2009年12月2日と31日で、31日がブルームーンだった。一方、アジア圏では時差の関係で満月の観測が2010年1月1日と1月30日の2回となり、 アジアでのブルームーンは2010年1月30日となる。
Text:Sachiko Kajino(OUTSIDERS Inc.)
2010年2月11日
Event
トライアスロン入門イベント! 興味ある方は今すぐお申し込みを
日本におけるトライアスロン振興を目的とする活動発信拠点「アスロニアヴィレッジ」(東京・代官山)は、トライアスロン未経験者のために、セミナーや体験コーナーを通じて、さまざまな角度からトライアスロンを体感する入門イベントを、来る3月17日に開催する。
「アスロニアヴィレッジ」とは、Faust A.G.のスーパーバイザーでもあるプロトライアスリート白戸太朗氏(INTERVIEW:白戸太郎氏インタビュー記事はこちら)率いるショップ「アスロニア」(SENSE:アスロニア紹介記事はこちら)を中心に、同じくFaust A.G.トライアスロンチーム・キャプテンの稲本健一氏経営のアロハテーブル、タレントのヒロミ氏の加圧トレーニングジムなどから構成される集合体で、日本の経営者たちに密かなブームとなっているトライアスロンの中心的存在となっているスポットだ。
イベントはフリーセッションとトークショーの2部構成で、フリーセッションでは、40分のセッション×3コースを体験! VTRを使用したセミナーを通してトライアスロンの基本を知り、ローラー台を利用したロードバイクの走行感覚と、トレッドミルを使ってのランニングの体験。そしてコンディショニング講座と題したバランスを整えるストレッチやトレーニングを体験するという充実の内容だ。 3つのセッションを体験したあとは、いまやトライアスリートとしても有名なタレントのヒロミ氏と、日本におけるトライアスロンの第一人者である白戸氏のトークショーをたっぷりと。
「始めたいけどどうすればいいかわからない」など、少しでもトライアスロンに興味のある人は、まずはこのイベントの体験がオススメ! お申し込みやイベントの詳細は、下記HPより。ファウスト会員の方は、参加の際はぜひスーパーバイザー白戸氏にお声掛けください。
Data
主催:アスロニアヴィレッジ
日時:3月17日(水)18:00〜21:15頃
費用:2000円/一人(トークショー時の飲食代・記念品を含む)
定員:50名(先着順)
受付期間:3月10日(水)まで
詳細、お申し込み:http://www.athlonia.com/re/100119/100119_05.html
Text:Miyuki Tamura(YUBUNSHA)
2010年2月11日
Scoop!
世界で初めて撮影に成功!
海底火山が噴火する貴重な映像
昨年12月に発表されたある映像が、いま話題を集めている。そこに収められているのは、南太平洋の島国サモア付近の水深1200mにあるウエスト・マタ火山の噴火の様子だ。この火山は、これまでに確認されているなかで最も深い場所にある海底火山。海底火山噴火を映像で捉えたのは、世界初の快挙となる。
この撮影に成功したのは、アメリカ海洋大気圏局(NOAA)、太平洋環境研究所(NSF)の研究チーム。遠隔操作できるロボット潜水艇を使用して火山に接近し、高画質カメラで噴火の様子を収めたという。実際に映像を見てみると、まずその凄まじい迫力に驚く。海の底でありながらも、火山からは真っ赤な溶岩が流れ出し、辺りに噴煙が立ちのぼる。真っ赤な溶岩はすぐに海水によって冷やされ、黒い塊となって海底へと落ちていく……。映像に圧倒されながらも、ここでひとつ疑問が湧いてくる。なぜこのような大爆発を、これほどの至近距離で撮影できたのか?
実はこの映像、水深1200mという深海で起きたからこそ撮影が可能となった。深海であるために噴火の破壊力よりも水圧が上回り、その勢いが吸収されたのだという。水圧の低い水面近くでの噴火であれば大爆発が起こり、接近しての撮影は不可能。1952年に第五海洋丸が海底火山の噴火観測中に噴火に巻き込まれ、乗組員が全員殉職した例をみてもそのパワーは凄まじいものだ。
今回の映像や採取した溶岩のサンプルは大変貴重なもの。科学者たちは「海底の地殻形成プロセスを解明する手掛かりになる」と喜びの声を寄せているそうだ。この動画を我々が見ても驚愕するのだから、未知なるものを発見した科学者たちの興奮と喜びは、1200mの深海よりも深いものだったに違いない。
Data
映像リンク
http://www.youtube.com/watch?v=Qz2GulEw7fU&feature=player_embedded
http://www.liveleak.com/view?i=067_1261082239
Text:Sachiko Kajino(OUTSIDERS Inc.)
2010年2月11日
New Product
13カラットのダイヤモンドがちりばめられた
アートな最高級鍋「ダイヤモンドポット」
160年以上の歴史を持つ、ドイツの高級キッチンウェアブランド「フィスラー」。たゆまぬ技術革新とクラフトマンシップ、そしてデザインの美しさにより、プロフェッショナルをはじめ世界60カ国の人々に愛されている。
そんなフィスラー社が昨年受注を開始した「ダイヤモンドポット」がいま、世界中から注目を集めている。13カラットのダイヤモンドと金を贅沢に使用したステンレス鍋だ。販売価格はなんと4,200万円!
そんな鍋を誰が使うのか!?思わず笑ってしまうようなアイテムだが、製造理由はもちろんちゃんとある。
それは同社の本拠地がイーダー・オーバーシュタインだということに由来する。この町はヨーロッパにおける宝石研磨産業の中心地として世界的に有名で、最高のクオリティを誇る精密な製造工程が次の世代へと受継がれている歴史ある場所。フィスラー社は、自社の伝統技術とこの町の宝石研磨技術の両方をさらに発展させたいと考えた結果、鍋をダイヤモンドで装飾し、アートに昇華させたのだ。
「ダイヤモンドポット」は、フィスラー・ステンレス鍋の代表的なシリーズ「プロコレクション」のシャローパンを原形として作られており、鍋の本体は最高級18 /10ステンレス製。鍋蓋と本体の取っ手、フィスラー社のロゴに739gの18金と270粒のダイヤモンド(合計13カラット)が使用されている。さらに、ダイヤモンドの一粒一粒を匠が心をこめてカットし、イーダー・オーバーシュタインの金細工職人が手作りで制作。ドイツ宝石学協会の鑑定にも合格済みだ。豪華な装飾が施されたアートではあるが、料理はもちろん、食器洗い乾燥機の利用も可能というから、その製造技術の高さに驚かされる。
一方、購入者にはちょっとしたサービスも用意されている。「ダイヤモンドポット」を自宅までロールスロイスで配送してくれるうえ、ミシュランンシェフによる豪華ディナーに招待されるのだ(10名まで)。自宅のキッチンと手料理が一層華やぐのはもちろん、長い歴史と伝統を持つフィスラー社の粋な計らいまでも同時に楽しめる「ダイヤモンドポット」、一体どんな鍋コレクターが購入するのだろうか? 是非とも知りたいので、購入された方はご一報を。
販売価格 | 4,200万円 |
仕様 | 原型:プロコレクション28㎝ シャローパン サイズ:30.5㎝×38.5㎝(取っ手含む)×13.2㎝(フタ取っ手含む) 重さ:4.1kg |
素材 | 18/10ステンレス ダイヤモンド(270粒/合計13カラット相当) 18KGold(取っ手/ロゴ) |
Data
フィスラージャパン株式会社
東京都中央区新川1-2-12
TEL.03-3523-6171
Text: Kana Yokota (YUBUNSHA)
2010年2月 4日
Car
0-100km/h加速が3.9秒の電気自動車
テスラ・ロードスターがヤフオク出品中! 7日まで
時速100キロまでの到達時間が約3.9秒というポルシェ911ターボ級の加速性能に、家庭用コンセントでの充電一回で約390キロという長距離走行を可能した「テスラ・ロードスター」。なんとその最強の電気スポーツカーが現在ヤフオクで出品中!
中古車のガリバーが日本で一台となるこのクルマを輸入し、2月1日から入札価格100万円でスタート。3日現在、価格は700万円を超えたところで、入札期間は2月7日までだ。
「テスラ・ロードスター」は、米国シリコンバレーのテスラ・モーターズ社が、英国ロータス社の軽量スポーツカー「ロータス・エリーゼ」をベースにして開発した電気自動車。
落札決定までわずか数日を残すのみ! 環境への貢献とテクノロジーへ挑戦を兼ね揃えた“ファウスト”なこのクルマ。ご興味をお持ちの方は、この機を逃さず是非入札を! なお落札の際には当WEBにて特集いたしますのでご一報下さい!
Data
テスラ・ロードスター出品中のYahoo!オークションはコチラ!
http://page3.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/c222682010
2010年2月 4日
Ecology
クリーンエネルギーは発展の切り札!?
アジア最大級の太陽光発電施設が台湾に誕生
昨年12月22日、アジア最大規模の太陽光発電施設が稼働開始したのをご存知だろうか。年間を通して陽光が降り注ぐ台湾南部の高雄県。2ヘクタールほどの施設のなかに、141枚もの巨大ソーラーパネルが設置されている。
台湾原子力委員会によると、この施設の合計発電容量は1メガワット。約1000世帯分以上の電力を賄える計算だ。これにより、年間最大で660~700トンの二酸化炭素排出を抑制できるという。さらに、台湾における太陽光発電産業の市場規模は2020年までに2000億台湾ドル(約5700億円)に達する見通しだ。
実は台湾は、国を挙げて再生可能エネルギーを推進しており、“今後20年で再生可能エネルギーの発電容量を6500~10000メガワット増やす”という法案も可決されている。その背景には、クリーンエネルギーの需要増はもちろんのこと、台湾が抱えるある事情が関係している。それは、台湾がエネルギーのほとんどを輸入に頼ってきたということ。根本的なエネルギー戦略の見直しは急務であり、なんとしてでもクリーンエネルギーに活路を見出したい、という訳だ。
そしてご存じのとおり、日本も同じくエネルギー資源のほぼすべてを輸入に頼る資源小国。我が国にとっても、再生可能エネルギーの普及は急務なのだ。しかし、世界各国で大規模な太陽光や風力発電施設の建設が予定されているのに比べ、日本ではそのような話はあまり聞こえてこない。かつて世界一を誇っていた太陽光発電の発電量も、累積導入量を2005年にドイツに抜かれて以来、差は開く一方……。政府は温室効果ガス25%削減に向けて様々な施策を検討しているが、思うように進んでいないのが現状だ。
低炭素社会の成長産業として注目されるクリーンエネルギー産業。この分野でも、挑戦、貢献精神に富んだファウストの登場が待ち望まれている。
Text:Sachiko Kajino(OUTSIDERS Inc.)