Small Talk
2009 March
2009年3月26日
Music
英国の大学が「ビートルズ学」の修士過程を設置
世界中が熱狂した英国のロックバンド、ビートルズ。彼らの故郷リバプールにある「リバプール・ホープ大学」が、ビートルズの研究で修士号を取得できるコースを開設した。
学位の名称は「ビートルズ、ポピュラー音楽と社会学修士(Master of The Beatles’s Popular Music and Society )」。ここでは、ビートルズの楽曲だけでなく、彼らが音楽界や社会に与えた影響、時代背景やサブカルチャーなどの研究が行われる。修士課程は4期各12週間のカリキュラムと論文で構成され、元メンバーのポール・マッカートニー(66・ベース)やリンゴ・スター(68・ドラム)にも講義を依頼しているという。
同大学のポピュラー音楽上級講師マイク・ブロッケン氏は「ビートルズについては8000以上の本が書かれているが、学問として真剣に研究されたことはなく、1970年の解散から40年近くが経過した今こそビートルズを学ぶ良いタイミング。 リバプールはビートルズ研究にふさわしい場所だ」と語った。
また、大学側によると「ビートルズ学」の修士課程が設置されるのは世界初だという。
気になる学費は、英国内とEU圏内の人は3445ポンド(約48万円)、それ以外は6800ポンド(約95万円)。1クラス最大30人で、今年9月に開講予定となっている。
多くの若者やミュージシャンに影響を与え、大きな功績を残した偉大なるロックバンドを、学問として研究するというユニークな試みに注目したい。
Data
バプール・ホープ大学
http://www.hope.ac.uk/2009年3月26日
Car
フェラーリファンを魅了した歴史的「250テスタロッサ」、
オークション出品!
流麗なボディフォルムで、クラシックフェラーリの中でも際立って美しいとされる1957年式「250テスタロッサ」。この貴重なフェラーリが、5月17日にイタリアで開催されるオークション「フェラーリ:伝説と情熱」に出品されることが明らかになった。
「250テスタロッサ」は、57年に排気量3L以下のオープントップが争う世界スポーツカー選手権のために開発されたフェラーリ。58年から61年に19 のレースに参戦し、ルマンやセブリングなどの耐久レースで10回の優勝を飾った。カロッツェリア・スカリエッティのデザインによる「ポントゥーンフェンダー」と呼ばれる流麗なフェンダーラインが特徴で、エンジンのカムカバーが赤いことから「テスタロッサ(赤い頭)」と呼ばれた。
今回出品されるのは、生産台数わずか22台のうちの一台、シャシーナンバーは「0714TR」。57年12月にラインオフし、イタリア・モデナのレーシングドライバー、ピエロ・ドロゴ氏に納車されたもの。氏は、58年の「ブエノスアイレス1000km」に出走、プライベーター(個人参加者)としては最高位とされる4位に入賞。その後、米国の代理店に譲渡され、59年の米国レースで数回優勝。63年の「エルクハート湖 500」の参加を最後に引退したと記録されている、まさに歴史的な名車なのだ。
この「250テスタロッサ」は、フェラーリのオークションとして過去最高額で落札される見通しという。ちなみに、過去最高落札額は、2008年5月開催の「フェラーリ:伝説と情熱」で落札された1961年式「250GT SWBカリフォルニアスパイダー」の550万ポンド(約11億円)。落札者は英国のメディア王、クリス・エヴァン氏だった。
今回、最も価値のあるレーシングフェラーリと言われる芸術品を落札するのは一体誰なのか。そして、どれ程の価格が付くのだろうか。
Data
フェラーリ ワールド(公式HP)
http://www.ferrariworld.com2009年3月19日
Contribution
本を読むだけで難民・被災民を支援。
社会貢献の新しいカタチ「Chabo!」
世界経済が混迷を極める中、有効な打開策やマーケティング戦術を提案、示唆するビジネス書や自己啓発書がベストセラーとなっているが、こうした書籍を購入するだけで社会貢献できるチャリティプログラムの存在を、ご存知だろうか。
『Chabo!(チャボ)』と呼ばれるこのプログラムは、経済評論家・勝間和代氏を始めとする7人の作家の呼びかけによって実現したもので、同プログラムに登録された書籍を購入すると、著者印税の20%が特別非営利活動法人JENを通じて発展途上国の難民・被災民の教育・自立支援に寄付される仕組み。 2009年3月現在、『投資信託にだまされるな!』(ダイヤモンド社)などの著作を持つ竹川美奈子氏を始め、全18名の著者と21社の出版社が賛同し、すでに、アフガニスタン、スリランカ、スーダンといった国々で井戸やトイレ作り、学校再建、衛生教育といった支援活動を行ってきた実績を持っている。
社会支援に対し、手軽に協力できることが同プログラムの特徴だが、注目すべき点は他にもある。発展途上国の支援活動は短期間のサポートでは結果を出せないのが実情で、例えば教育支援においては、学校を建てるだけではなく、建設した学校で教育プログラムが正常に機能するようになるまで、継続的な支援活動を行う必要があるのだ。『Chabo!』は、こうした点に配慮すべく、ベストセラーを持つ複数の作家の賛同者を募り、登録書籍を随時発表できるシステムを構築。これにより長期に渡る寄付金の安定供給を可能にしているのだ。
こうした日本の読者と途上国をつなぐ太いパイプ作りは、“ノーブレス・オブリージュ(高貴なる者が果たすべき社会的な義務)”の考え方を体現するベストセラー作家たちの存在があって初めて成立するもの。彼らの高い志に敬意を表しつつ、我々も一読者としてこの活動の賛同者となりたい。
Text :Takumi Endo(YUBUNSHA)
Data
Chabo! 公式サイト
2009年3月19日
Contribution
全米のスターバックスが行う地域密着型ボランティア・キャンペーン
アメリカから聞こえてきた、ちょっと良い話。オバマ大統領の公約の一つにナショナル・サービスの拡大・浸透がある。それは、「Renew America Together」と命名された取り組みで、マーチン・ルサー・キング・デーの1月19日を、国民一人ひとりが自発的にボランティア活動や地域でのイベン トの開催などを行う「奉仕の日」にしようと呼びかけたものである。
そしてここからが本題。この呼びかけにすぐ呼応して、キャンペーンを行ったのが日本でも人気のスターバックスだ。そのキャンペーンは「I’m inキャンペーン」というネーミングで展開。スターバックスの店内か専用ウエッブサイトにて誓約カードなるものを入手し、2009年度中に5時間のボラン ティアを行うと誓約すると、近所のスターバックスで一杯のコーヒーが無料でもらえるというシステム。1年間で5時間ならば、計算すると1ヶ月で25分間の 活動でも良いわけで、誰でも無理なく、初めてボランティアに参加したい人にとっても気軽に参加できるキャンペ—ンとなっている。
これは、オバマ大統領が考える、全米がひとつになって、広くボランティアに参加しようという呼びかけと一致する。2月中旬の段階で、既に120万時間、 24万人の人が誓約を行った。この素早さ、行動力の高さは、「チェンジ」が国民一人ひとりに早くも浸透しつつあることを示していると言えるだろう。
Data
Starbucks“I’’m In”キャンペーン公式サイト
http://pledge5.starbucks.com2009年3月12日
Adventurer
海洋冒険家・中里氏 命がけの冒険へいざ出発!
2009年3月13日。本サイトのイメージムービーとインタビューに登場している、海洋冒険家でプロウインドサーファーの中里尚雄氏が、またもや冒険の旅に出る。スタートは鹿児島県桜島。そこからウインドサーフィンに乗り、沖縄の辺戸岬(宇佐浜)までの約657kmを単独で横断するのだ。この時期は風も強く、天候も変わりやすいので、まさに命がけの冒険となるだろう。
順調に進んで約10日間の旅。
中里氏は「途中、島々に立ち寄って子供たちとふれあい、夢を語らいたい」と言う。
背負ったリュックに入っているのは、“花の種”と、これまで出会った子供たちが夢を描いた“ハガキ”。南西諸島の島々をウインドサーフィンで渡りながら、立ち寄った島の子供たちに、花の種と夢のハガキを渡していく。そして、携えた寄せ書きへ「こんな大人になりたい」と夢を綴ってもらい、最終地点の沖縄にいる北国小学校(全校生徒4名)の子供たちへと運ぶのだ。
危険を伴う冒険に命がけで挑む中里氏が、子供たちに未来の夢と命の尊さを、島から島へと問いていく旅……「命のバトンタッチリレー」。中里氏が沖縄に到着する頃には、子供たちが描いた新しい夢で、寄せ書きはいっぱいになっているはずだ。
大人たちが忘れかけた夢を、いままた実現しようとしている中里氏の冒険を、FaustA.G.は、最後まで見守っていきたい。
最終地点である沖縄の辺戸岬への到着予定は、3月22日だ。
この冒険の結果は、後日「SOUL」コーナーにて報告するので、ご期待あれ!
Data
プロフィール、活動報告、講演・セミナーの案内等
公式ブログ[水人日記]
今回の横断状況や企画主旨を掲載中
http://blogs.yahoo.co.jp/bigwavejaws
Faustインタビュー
中里尚雄氏のインタビュー記事
http://faust-ag.jp/interview/interview001.php
2009年3月12日
Fashion
エルメネジルド ゼニア、「ス・ミズーラ」のトランクショーを開催
イタリアのメンズラグジュアリーブランド「エルメネジルドゼニア」が、3月20日(金・祝)〜22日(日)の3日間、東京の路面店にて「ス・ミズーラ※」のトランクショーを開催する。20日は銀座店、21日は新宿店、22日は青山店にて、本国から来日するブランドディレクター、エンツォ・ダレッサンドロ氏により、メジャーメントはもとより、一人ひとりの要望に合わせたコーディネートの提案を受けながら、ス・ミズーラを注文できるプレミアム・デイだ。
特に今期のス・ミズーラには、「神の繊維」と呼ばれるビキューナ※の「スーパーファインウーステッドビキューナ」を用いた稀有なファブリックが登場。クチュール仕立てという、行程のほとんどをハンドメイドで行う手法で仕立てられ、世界で限定 30着の提供というそれは、まさに自分だけの一着といえる。トランクショーの期間中は下記の3店舗にてオーダーが可能だ。
Data
トランクショー・スケジュール
3月20日(金・祝) エルメネジルド ゼニア 銀座店 Tel.03-3575-0646
3月21日(土) 同 新宿店 Tel.03-3355-3311
3月22日(日) 同 青山店 Tel.03-3405-4130
ス・ミズーラ
スーツ254,100円〜、ジャケット207,900円〜、トラウザー63,000円〜
「スーパーファイン ウーステッドビキューナ」のクチュール仕立て
スーツ4,019,400円、ジャケット2,703,750円、トラウザー1,315,650円
エルメネジルド ゼニア
2009年3月12日
Contribution
中国・四川省発、パンダを救済するホテルステイ
中国、四川省の「シャングリ・ラ ホテル 成都」が、四川大地震で被災したパンダ救済プログラム、及び、それに関連したパンダとの“ふれ愛”滞在プラン 「インプレッション・オブ・成都」を実施中。
同ホテルは、2007年に子パンダの里親となり「シャングリ・ラ」と命名。「シャンシャン」の愛称でその成長を見守っていたところ、2008年5月12日に発生したマグニチュード7.8の大地震で、シャンシャンを育てていた臥龍パンダ保護研究センターが崩壊。シャンシャンは無事だったものの、現在は仲間と共に一時的に雅安市のパンダ保護研究センター碧峰峡基地へ避難している。
そこで、同ホテルは、被災したパンダが仮の住居でも快適に過ごせる環境作りを目的に、「ウィー・ラブ・パンダ」プログラムを開始。ホテル内のレストラン、客室に置かれる「デア・トゥ・ケア(Dare to Care)」と記載された封筒に宿泊客が寄付金を入れて、チェックアウト時にフロントへ渡すと、それをもとに、被災したパンダたちが避難している場所へ遊び場やオモチャ、食事などを寄付するというもの。さらに、4月30日までの期間限定プラン「インプレッション・オブ・成都」では、パンダ飼育研究基地へ訪問し、大人になって野生に返るまでのパンダの成長過程や怪我・病気・妊娠などの理由で保護されたパンダたちの生活を垣間見ることができる。愛くるしい姿や動作で私たちの心を和ませてくれるパンダたちを「何とかしてあげたい!」とお考えの皆様、パンダ救済プログラムへ貢献、及び実地調査に中国・四川省へ訪れてみてはいかがでしょう。
「インプレッション・オブ・成都」
(2009年1月1日から2009年4月30日まで有効)
2泊2688 RMBより
*すべての料金に15%のサービス税が加算されます。
<特典>
・カフェでの朝食ビュッフェ
・ブロードバンドインターネット接続(無料)
・パンダのぬいぐるみ
・成都パンダ繁育研究基地へのフリーシャトルバス(片道)
・錦里古街へのフリーシャトルバス(片道) パンダ保護研究センター碧峰峡基地に収容されているシャンシャンの誕生日を祝う、同ホテルの総支配人ジョンソン・ウォン氏と総料理長のアンディ・ユー氏。
Data
シャングリ・ラ ホテル 成都
2009年3月 5日
Aviation
東京ヘリコプタークラブの試乗会を動画で報告
FUSEヘリポートをベースに活動する「THC(東京ヘリコプタークラブ)」は、機体の共同購入、保管、使用スケジュールの管理をしてくれる会員制のクラブだ。複数のオーナーで所有することにより、購入にかかる初期費用や、購入してからの整備費、保険費、格納費などの維持費を軽減できるのがメリットで、ヘリコプターの使用予定時間を設定し、時間配分に応じたコストを負担する仕組みとなっている。
初期費用はクラブ入会金5万円、年会費6万円。共同オーナー制度による機体購入額は機種、オーナー人数により異なるが、一例として、現在共同オーナーを募集中の「ロビンソン社製R-44RavenII型」は、オーナー10人で一人当たり525万円。これに年間の固定費納付額、燃料などの変動費が加算される。
例に挙げた「ロビンソン社製R-44RavenII型」の試乗の様子をご覧あれ。
Data
東京ヘリコプタークラブ
2009年3月 5日
Ecology
年間37億キロワット時!
革新的な太陽熱発電所建設へ
太陽熱発電業界のリーダーであるプラント・メーカーのブライトソース・エナジー(BrightSourceEnergy)社と、電力会社サザン・カリフォルニア・エジソン(Southern California Edison=SCE)社の間で、大規模な太陽熱発電施設建設の契約が結ばれた。
このプロジェクトは、史上最大のソーラー設備をロサンゼルス郊外の砂漠に建設するというもので、全施設が完成すれば、年間37億キロワット時の電力が発電可能。これは、世界最大の原子力発電所・柏崎刈羽原子力発電所の供給電力量を上回ると言われている。
まずは、最終的に建設される施設7つのうちのひとつを、2013年稼動を目処にカリフォルニア州イバンパに建設する予定。その施設のピーク電力は100メガワットで、年間28万6000メガワット時の電力を発電できると両社は予測している。
ブライトソース・エナジーが手掛けるこのソーラー設備は、太陽光を電力に直接変換するのではなく、エネルギーを熱として利用するものだ。太陽を追って動く多数の鏡により集光し、その熱をボイラーに集めて蒸気を作り出し、タービンを駆動させる仕組みだ。
太陽光を源とする太陽熱発電は、資源の枯渇の恐れがなく、有毒ガス等の発生リスクも少ないことから有望なエネルギー源と考えられている。しかし、効率的な発電には広大な土地が不可欠であったため、大規模な発電所は建設が難しいとされていた。そんな中、史上最大規模の太陽熱発電所建設の第一歩は、今後の自然エネルギーの活用に大きな進歩をもたらすであろう。