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Small Talk

2009 August

2009年8月27日

Anthropology

ライオンが20年以内に絶滅の危機!?
ケニアの政府機関が警告を発表   

ケニアやタンザニアにまたがって住む遊牧民・マサイ族。草原の貴族と呼ばれる彼らはその昔、ライオンと戦って殺し、勇敢さを証明しなければ妻をめとることができなかった。現在、こうしたライオン狩りの伝統はなくなったが、今度は罠や農薬を使用してライオンを殺し始めているということが問題視されているという。
今月17日、サファリ観光で世界的に有名な政府機関「ケニア野生生物庁」はこんな警告を発表した。ケニアのライオンの生息数が2002年から毎年平均100頭のペースで減り続けており、今後20年以内に絶滅する恐れがある、というものだ。同庁によると、7年前には2749頭いたライオンが、現在は2000頭にまで激減。生息域の破壊や病気、人口増加なども理由に挙がっているが、最大の要因は、家畜を襲ったライオンをマサイ族が「成敗する」慣習にあるという。とはいえ、貨幣経済の波が押し寄せるマサイ族にとって、牛などの家畜は換金用として貴重な財産。アフリカを訪れる観光客にとってライオンが目玉であることは充分知ってはいるが、家畜を失う痛手には変えられないというのも全うな意見だ。先進国に生きる我々にとって決して他人事とはいえない現実——。牛一頭は日本円で約2万円。難しい問題ではあるが、家畜が襲われた時には政府が補償金を出すなど、一刻も早く双方にとって、より良い解決策が出されることを願うばかりである。

Text:Kana Yokota(YUBUNSHA)

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2009年8月27日

Space

空飛ぶ円盤を見た!
英国防省がUFO目撃情報800件を公表

UFO(未確認飛行物体)が本当に宇宙人のものかどうかは、残念ながら憶測の域を出てないが、目撃情報は後を絶たない。先ごろ、英国防省は1981年から1996年までの間に記録・保管された約800件の目撃情報の詳細を公表した。その中には、1980年に米空軍兵士3人が英国東部の基地付近の森の中に奇妙な輝く物体を見たという報告もあり、記録には「物体は上部が赤く、下部が青く光っていた」などと残されている。ほかにも、1989年から1990年にかけてベルギー空軍の戦闘機が相次ぐUFO目撃談を受けてスクランブル発進しレーダーで自動追尾したとか、1996年には英国北西部ウィドネスの墓地上空でレーザー光線を地面に向けて発射したUFOの目撃談もある。こうした目撃情報は無数にあるが、なぜか『未知との遭遇』(1977)や『インディペンデンス・デイ』(1996)などが公開された後に激増しているそうだ。
ヨーロッパでは英国に限らず、アイルランドやフランスなども報告書を公表している。いずれの国も、公表はしているものの本物の空飛ぶ円盤ではなかったとしている。まあ、これらはあくまでも目撃談の公表であって、真実の公表とは限らないが。
逆に南米チリでは去年、マニアからUFOの聖地といわれているアンデス山中の町サンクレメンテに全長30キロにわたって「UFOの道」が作られた。終点はUFOが着陸すると思われている場所で、監視台も設置され、チリ政府は観光スポットとして大いに期待しているという。このほうが断然、ロマンがある。
地球以外に生命体の存在する星はあるはずだし、われわれの想像以上に高度な文明を持っている宇宙人がいるとしても何の不思議もない。
地球は相変わらず戦いは減らないし、環境は悪化の一途。テレビCFじゃないけど、彼らはこの星の人間をどう見ているのだろうか、ぜひ聞いてみたいものだ。

Text:Kana Yokota(YUBUNSHA)

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2009年8月20日

Biology

世界を旅する海中カメラマンから

『海の生き物のふしぎ』を解き明かす一冊

 魚はどうして群れるのか? そもそもサンゴ礁とは?——
幼い頃に抱いた疑問をそのままに大人になってしまった人も多いのでは? そんな方々の懐かしくも素朴な疑問に、驚きと感動をもって答えてくれる良書が発刊。『海の生き物のふしぎ』である。
地球の70%を占める海には、地上とは異なった生き物が無数に生息する。その多くは、生き残るために、子孫を未来に残すために、独特の生態を獲得してきた。イソギンチャクを振り上げて威嚇するカニ、体の色をガラリと変えてメスに求愛する魚……澄んだブルーの海をバッグに色とりどりの魚や甲殻類、海藻などが、過酷な海の世界を生き抜くために必至で戦う姿に思わず胸を打たれてしまう。
陸の生き物以上に時に冷酷な弱肉強食のルール。本書は、そんな海の生き物のたくましくもふしぎな生態をプロの水中カメラマンが切り取り、解説を付けた一冊だ。世界中の海で撮影してきた著者の原田氏だからこそ書けるエピソードが満載。ぜひ“小ネタの引き出し”にこっそり入れておきたい。

Data

『海の生き物のふしぎ』

原田雅章 著 ソフトバンククリエイティブ刊 ¥1,000

Text:Kana Yokota(YUBUNSHA)

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2009年8月 6日

Contribution

 観光で紛争地域の復興に貢献!?

アフガニスタンに初の国立公園が誕生

世界各国の軍隊がいまだ駐留し、まだまだ戦火が絶えないアフガニスタン。深刻な状況ではあるが、国としての復興を国際的に示してくれる嬉しいニュースが届いた。
アフガニスタン初の「バンダミール国立公園」制定の知らせだ。1970年に発足したこの計画は戦争で長らく中断を余儀なくされながら、30年超の年月を経て、6月にようやく完成の陽の目を見たのである。対象となったバンダミール地区は、約59,000haの地に、澄んだ青い水をたたえた6つの湖が点在し、周囲には赤い石灰岩の切り立った崖がそびえ、美しい景観を見せている。またここは、アフガニスタンにしか生息しないと言われるユキスズメの一種や絶滅危惧種の雪ヒョウなど、貴重な野生動物も生息しており、戦火の影響を受けることなく残った手つかずの自然を求める世界のナチュラリストから注目を浴びていた場所なのだ。
地元住民は、国立公園のオープンをきっかけにこの地の安全性をアピールし、世界遺産地域であるバーミヤンからもほど近いことから、地元の復興や雇用創出につなげたいと期待を寄せている。戦争によって土地が荒れ、確たる産業もないアフガニスタンが観光によって利益を生むことができれば、それは国家の復興に大きく寄与する。とはいえ、観光地として機能するためには周辺地域の地雷を撤去し、交通網を整備するという大きな問題があるというのも現実だ。
確かに、気軽にこの場所を観光できるようになるにはまだ時間がかかるかもしれないが、“中近東の美しい自然をこの目で確かめ、“紛争地域の復興に貢献できる”、そんな2つの目的を果たす旅の目的地のひとつとして、是非頭に入れておいて欲しい。

Text:Kana Yokotai(YUBUNSHA)

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2009年8月 6日

New Spot

マウイ島カパルア・リゾートにハワイ2番目の巨大スパ開業 

マウイ島の北西の海岸に位置し、山頂からエメラルドグリーンに輝く太平洋を一望できる「カパルア・リゾート」。観光地ハワイの喧噪を離れ、静かなヴァカンスを過ごしたいと願う世界中のセレブリティに人気のこの高級リゾート内に、7月2日、「カパルア・スパ」がオープンした。広さ約2,800㎡の敷地内には、トリートメントルームが屋内に19室、屋外に10棟。カップルで利用できるバス付きのプライベートルームも用意。同じマウイ島にあるメガリゾート「グランド・ワイレア・リゾート・ホテル&スパ」に続く大規模なスパ施設だ。インテリアは海や自然の美しさをテーマに、温もりを感じさせる木材やビーチグラスを用いた飾らないエレガントさが魅力。スパのほかに、キネシス・マシンを導入したフィットネススタジオ、塩水ラッププール、サンデッキも。多彩なスパメニューの中でも注目は、2人のセラピストによって行われる“ジャーニー・スルー・ザ・オーシャン”。グアバの木の枝を磨いて作った“ロミスティック” と温石でのマッサージ、コナ・コーストで採れる解毒効果に優れた海藻“スピルリナ”を使用した、まさにハワイならではのトリートメントだ。カパルア・リゾートが擁する、ワールドクラスのゴルフコースを楽しんだ後にスパ三昧。また一つハワイの過ごし方に魅力的な選択肢が増えたようだ。

Data

カパルア・スパ

リッツ・カールトン・クラブ&レジデンス・カパルア・ベイ側

TEL.808668-8282

http://jp.kapalua.com

 

 

 Text:Kana Yokotai(YUBUNSHA)

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