Small Talk
2010 March
2010年3月25日
Event
レッドブル・エアレースのレポーターを募集中!
「ブライトリング・ブライダル・フライト2010」
“空のF1”と呼ばれる、レッドブル・エアレース。プロペラ飛行機を駆り、最高時速370kmものスピードでエアゲートを通り抜けるスリリングなレースは、我々の冒険心を魅了してやまない。もちろん、ファウスト・スーパーバイザーのひとりで、アジア人初のエアレーサーとなった室屋義秀氏の活躍も記憶に新しいところだ。
現在、そんなレッドブル・エアレースを観戦し、会報誌やWEBなどでその魅力をレポートする特派員を募集しているのをご存知だろうか。その応募要件は少々ユニーク。2010年に結婚をした、または結婚を予定しているカップルという条件が付いているのだ。(※応募条件詳細は下記参照)つまり、すでに結婚4か月以上の方や独身生活を謳歌している方は、残念ながら対象外。それでも、こんな小粋な企画なら、ぜひとも応援したくなってしまう。
このキャンペーンを企画したのは、スイスの名門腕時計メーカー、ブライトリング。 イギリス軍やアメリカ軍をはじめ、ダグラス、ボーイング、ロッキード、エアフランス等々の航空会社でも、ブライトリング製コクピットクロックを採用しているというほど、航空界とゆかりの深いブランドである。もちろん イギリス軍やアメリカ軍などのパイロットに愛用され、宇宙への旅をサポートした経験もある、航空界とゆかりの深いブランドである。今回のエアレースでもオフィシャル・タイムキーパーを担当し、さらに「チーム・ブライトリング」としても参戦中。オフィシャルサイトには、昨年のレポートを担当したカップルの様子が掲載されており、空中の熱戦に負けないほどの熱々ぶりがうかがえる。
今回レポートすることになるレースは、8月中旬~9月上旬に開催されるレースのいずれか。予選・本選の2日間を、最上級の観客席「ハイフライヤーズラウンジ」から観戦できる。さらに、普段では見ることのできないピットウォークの見学も予定されているという夢のような内容だ。そろそろ結婚を……なんて考えている方、エキサイティングなこの企画をきっかけにプロポーズというのも悪くないのでは?
Data
応募締切:2010年7月1日(木)必着
応募条件:2010年に結婚(予定もふくむ)の成人した男女1組2名。どちらかがクラブ・ブライトリング会員であること(2010年7月1日時点)
http://www.breitling.co.jp/bridalflight2010/
Text:Sachiko Kajino(OUTSIDERS Inc.)
2010年3月18日
Contribution
史上初! シェルパたちによる「デスゾーン(死の領域)」でのエベレスト清掃
すべての登山家を魅了してやまない世界最高峰、エベレスト(チョモランマ)。しかし、近年はその美しい山もゴミ問題に揺れている。野口健氏などの活動でご存知のように、エベレストを守るための清掃登山はこれまでにも度々行われてきたが、標高8000メートル以上の「デスゾーン(死の領域)」と呼ばれる地域に踏み込んだ例はほとんどないのが実情だ。
そんな中、4月末に開始される新プロジェクト「Extreme Everest Expedition2010 (エクストリーム・エベレスト・エクスペディション2010)」がいま、注目されている。1953年にエドモンド・ヒラリーが初登頂して以来、約60年ぶんのゴミや凍結死体が放置されているというそのデスゾーンを往復しながら、2トン以上のゴミを回収するというのだ。文字通り“死のリスク”を伴う、なんとも危険な作業!
この画期的な清掃登山を行うのは、エベレストの案内人であるネパールのシェルパたち31名だ。なかなか表舞台に出ることのない彼らだが、当クラブからも「ファウストA.G.アワード2009」で特別賞を贈らせていただいた、あの三浦雄一郎氏をはじめ、どんな登山家でも彼らのサポートなくして頂上を制することは不可能。これは、エベレスト登頂を何度も経験したシェルパたちだからこそ実施できる、社会貢献プロジェクトなのだ。
今回の計画には、ネパール首相のマダブ・クマル・ネパールも賛同しており、登山に要する1500万ルピー(約2900万円)の寄付金集めも進んでいる。ホームページを訪れれば、誰でも参加できるドネーション情報もあるので、チェックしてみてはいかがだろう。ほかにも、野口健氏の呼びかけで設立された「シェルパ基金(登山で亡くなったシェルパの遺族に対する援助)」など、我々自身がエベレストやシェルパたちのためにできることもある。自然を愛する者として、今こそ行動を起こす時ではないだろうか。
Data
Extreme Everest Expedition2010
http://extremeeverestexpedition.com
※野口健氏によるシェルパ基金などの情報は
「NPO法人 セブン サミッツ持続社会機構」を参照。
http://www.actions.jp/
Text:Sachiko Kajino(OUTSIDERS Inc.)
2010年3月11日
Awards
旅とアートを結ぶショートフィルムの祭典
「Louis Vuitton Journeys Awards」
優れたアート作品の多くは、“旅”との関係を抜きに語れない。イタリアへの旅で大きなインスピレーションを得たベラスケス、苦悩の中でパリとタヒチを行き来したゴーギャン、マレーやインドシナを愛した人気作家のモーム、日本全国に足跡を残した俳聖・松尾芭 蕉……洋の東西を問わず、その作品に、人生に、旅の影響を色濃く残した芸術家は枚挙にいとまがない。
こうした旅とアートの深い関連性に注目しているのが、ラグジュアリーブランドのルイ・ヴィトンだ。ルイ・ヴィトンは、原点としての旅行鞄をはじめ、創業以来の広範な活動において、常にスタイリッシュでロマンティックな旅のイメージを喚起し続けてきた。
昨年9月の「第66回ヴェネツィア国際映画祭」期間中には、香港の映画監督ウォン・カーウァイとともに、“旅”をテーマにしたショートフィルム作品を募集・表彰する「ルイ・ヴィトン ジャーニーズ・アワーズ」の創立を発表。アーティスティックで無国籍な作風で知られる名監督とのタッグだけに、世界中から大きな期待と関心が寄せられた。
そして今年2月19日、香港のルイ・ヴィトン メゾン カントン・ロードで「ジャーニーズ・アワーズ」優秀4作品の授賞式が行われた。審査員特別賞に選ばれたのは、東京藝術大学大学院で学ぶ月川翔氏の『The Time Walker』。旅を人生になぞらえ、時の流れを哲学的に表現した2分間の作品だ。その他、一般投票特別賞にジェームズ・クゲルさん(ベルギー)の『The Pirate』、審査員長賞にジーリッティ・レウンさん(香港)の『I Want to Make a Movie』、ルイ・ヴィトン特別賞にウィリアム・フランシス・ニコルソンさん(南アフリカ)の『Luhambo』が選ばれた。現在これらの作品は、「ジャーニーズ・アワーズ」の特設サイトで公開されている。
ウォン・カーウァイ監督は授賞式の席で、「(作品を応募した)若く才能あるアーティストたちは、私たちの旅と、彼らの旅とを結びつける様々な感情を呼び起こす術を知っている」と語っている。アートというのは、作家と見る者を結びつける人生のクロスロード。互いの旅を参照しあいながら、新たな一歩を踏み出すきっかけを与えてくれる場所なのだ。若き4人の作品からは、そんな力強いメッセージが伝わってくる。
Data
ジャーニーズ・アワーズ ウェブサイト
www.journeysawards.com
Text:Kunihiko Nonaka(OUTSIDERS Inc.)
2010年3月11日
Event
建築家たちの右腕!セシル・バルモントの構造デザイン展
エレメント構造デザイナー、セシル・バルモンドの日本初となる大規模な展覧会が、東京オペラシティアートギャラリーで開催中だ。セシル・バルモンド といえば、アルヴァロ・シザ、伊東豊雄など世界の名だたる建築家たちのアバンギャルドな設計を、実際の建築へ落とし込んできたエンジニア。建築家たちの、 不可能とも思えるような思考やリクエストに彼独自のアプローチで挑み、建築を実現させてきた鬼才だ。そんなバルモンドの生み出す構造デザインは、最新のコンピューター技術を駆使しながらも、太陽を求めて回転しながら成長する植物や、枝分かれする葉脈など、自然の仕組みをヒントにしているのが特徴。それは、エンジニアリングの枠を遥かに超えて創造的なのだ。
今回の展示では、バルモンド自身がアイデアを出し、展示デザインを行っている。「“情報を読んで理解する”のではなく、“感性を研ぎ澄ませて体で考える” 展示会にしたい」と語るバルモンド。通常の建築展のような図面はほとんどなく、中心となるのはインスタレーションだ。会場に入ると、バルモンドの撮影した 写真やドローイングがプリントされた、無数のバナーが天井から垂れさがっている。決まった巡回ルートはなく、来場者はバナーをかきわけながら会場を進むのだ。まるで、彼の頭のなかを探索しているかのように。
そして、もっとも目を引く展示のひとつが、『H_edge(ヘッジ)』だ。Hの形をしたアルミプレートとチェーンから成るこの大作。キラキラと美しく輝き、なかを歩いているだけで心地よい。しかし、それだけでないのが彼の作品。一見、Hのプレートがチェーンで吊るされているように見えるが、実は支え無しにピンと直立しているのだ。当然ながらプレートとチェーンは単独では自立しないが、規則的に組み合わせることでお互いを支え合う構造をもたせることができ るという。7000枚のプレートが2500mものチェーンを直立させる姿はなんとも圧巻であり、生命的な力強いイメージを喚起する
「自然はもともとすばらしくデザインされている」と、バルモンド。この展覧会の魅力は、彼の作品や建築構造に至る発想のプロセスを知ることができる点にある。発想のヒントは身近にある、ということだ。
Data
「エレメント 構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」
日程:2010年3月22(祝)まで開催
開館時間:11:00~19:00(金・土は20:00 入館は閉館の30分前まで)
休館日:最終日を除く月曜
料金:一般1200円 大高1000円 中小600円
会場:東京オペラシティアートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/exh114/
Text: Sachiko Kajino(OUTSIDERS Inc.)
2010年3月 4日
New Product
向かうところ敵なしの
圧巻キャディバッグ登場!
ハマればハマるほど、奥の深い楽しさに気づくのがゴルフ。ひたすらスコアを追うもよし、週末の息抜きや付き合い程度で済ますもよし。どちらにしても、青空の下で会心のショットを繰り出す快感を知った者は、もはや後戻りすることなどできないのだ。
そして同時に、ハマればハマるほど周辺ギアにウルサくなるのもゴルファーの常。特に個性を重んじるファウスト諸氏ならば、機能性だけを追い求めるのではなく、ファッション性へのプライオリティをかなり高めに置いているのではなかろうか。
TMT classicから登場したキャディバックは、そんなゴルファーたちの貪欲なファッション性向にとどめを刺す、超弩級の受注生産アイテム。オール本革で、クラシックなサイズの10型ボディに、3000個を超えるスタッズ、カラーストーン、リザードなどを日本の職人が数日かけて混ぜ打ち。艶やかなオイルドレザーに描き出された王冠、百合、星などのモチーフは、ちょっと他にはない圧倒的な存在感を醸し出す。また、0.8~2mmまでの厚さの革を部位によって使い分けるなど、強度や使い勝手の良さにも十分配慮。ただ目立つだけのキャディバッグでないのは、使ってみればわかるはず。
さあ、これさえあれば向かうところ敵なし。今度の週末のラウンドにもじっくり集中できるというものだ。ただし、集中する対象がスコアメイクなのか、ご同伴の女性なのかは、あなたのプレイスタイル次第だが……。
Data
TMT classic
Tel.03-3794-0651
URL http://tmt-classic.com
¥630,000(受注生産のみ)
※他に花火、稲妻のモチーフもあり
Text:Kunihiko Nonaka(OUTSIDERS Inc.)