Small Talk
2010 January
2010年1月28日
Ecology
クリックひとつで地球を救える!?
もっともグリーンな検索エンジン「ecosia」
あなたは1日に何度くらい、インターネット検索サイトを利用しているだろうか? もし、いつものように検索するだけで、多少なりとも環境問題に貢献できるとしたら……? そう、実はそんな検索エンジンがあるのだ。昨年、開催されたCOP15に合わせて登場した「ecosia」を使えば、ブラジルの熱帯雨林保護と地球温暖化対策に貢献できる。
この「ecosia」は、環境先進国として名高いドイツの開発者たちによって立ち上げられた。仕組みは、検索して広告をクリックすることで広告料の80%以上が世界自然保護基金(WWF)に寄付されるというもの。WWFの試算によると、一般的なインターネットユーザーがメインの検索エンジンとして「ecosia」を利用すると、年間で1人あたりアイスホッケーリンク1枚分にあたる、約2000平方メートルの熱帯雨林が保護できるという。また、自分がこれまでにどのくらい熱帯雨林保護に貢献できたのか、面積に換算されて画面下に表示されるユニーク機能も付いている。着実に増えていく数字を眺めていると、暇つぶしのネットサーフィンも有意義に思えてくるというもの。
実は、これと同じようなモデルの検索エンジンは「緑のgoo」や「LEAF BANK」など以前から存在していた。そんな中で、この「ecosia」に注目が集まるのは、80%以上という高い寄付率にある。他のサイトが15~20%の寄付率にとどまるなかで、この数字は群を抜いている。検索エンジンとしての性能、環境活動の内容などを吟味して、自分に合った“グリーンな”インターネット検索を実施してみてはどうだろう?
Data
「ecosia」
http://ecosia.org/
Text:Sachiko Kajino(OUTSIDERS Inc.)
2010年1月28日
Car
マセラティを自分好みにカスタマイズ!
最速クーペスペシャルオプションプログラムが誕生
マセラティは昨年11月、スペシャルオプションパッケージ「マセラティ グラントゥーリズモS MCスポーツライン」を発表した。「マセラティ グラントゥーリズモ S」にオプション装着を可能にし、自分好みにカスタマイズできるモデルだ。
1919年、アルフィエーリ・マセラティとその兄弟たちの手により誕生したマセラティ社。その歴史をご存知の方にとって、マセラティは車メーカーというよりはレーシングカー・コンストラクターとしての印象が強いのではないだろうか。なぜなら1926年に初めてロードレースに参戦して以来、1939年と1940年にはインディ500マイルレースの連覇、1957年にはF1ワールドチャンピオンを獲得。
そして現在では世界最高峰のGTレース「FIA GT選手権」で、今シーズンまでに5年連続のチーム優勝と3度のドライバーズタイトルを獲得し、モータースポーツシーンに輝かしい足跡を残しているからだ。レーシングカーの生産に夢中になったマセラティ兄弟たちの想いは、しっかりと今に引き継がれている。
今回発売された「マセラティ グラントゥーリズモS MCスポーツライン」は、 そんなマセラティのモータスポーツ部門がこれまでのレース経験やレーシングチームで培ったノウハウを集結させ、同社伝統のレーシングスピリットを継承したパッケージとなっている。空力を改善し、トラクションとコーナリング性能を向上させるフロントのカーボン製デフレクターとリアスポイラーをセットにした「MCエアロダイナミクスパッケージI」(31万5000円)をはじめ、車高を10mmダウンする「MCサスペンション・セットアップ」(25万5000円)といった、Faust Racing Teamも一目置くであろう(?)非常にメカニカルなものから、インテリア、エクステリアを変更するパッケージなどまでがある。合計9種類あるすべてのプログラムが入ったパッケージを選ぶと、223万4000円とのこと。
カスタマイズプログラムにより、マセラティ社のレースに賭ける想いを共有できる「マセラティ グラントゥーリズモS MCスポーツライン」。マセラティ兄弟の挑戦的スピリットとともに走ることのできる、ファウストなパッケージだといえよう。
Data
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
お客様相談室
TEL:03-5730-1649
Text: Tomoko Aoki (YUBUNSHA)
2010年1月21日
Event
宇宙と地球をつなぐ、幻想的な美しさ
「宇宙から見たオーロラ展2010」開催中
オーロラ――。神秘的な美しさで我々を魅了するこの自然現象は、古代ローマ神話の“暁の女神(Aurora)”にちなみ、かのガリレオ・ガリレイによって名付けられた。しかしその発生の仕組みについては、現代の科学をもってしても完全には解明できていないという。そんなオーロラの魅力を存分に楽しめる企画展「宇宙から見たオーロラ展2010」が、新宿のコニカミノルタプラザで開催中だ。
この企画展、単にオーロラの写真を集めただけではない。その名の通り、“宇宙から見た”オーロラの映像や写真を見ることができるのだ。これは、NASAやJAXAの協力により、ISS(国際宇宙ステーション)や人工衛星から撮影された大変貴重なもの。オーロラが、宇宙からこんなにはっきりと観測できるという事実に、まずは驚かされる。そしてその幻想的な姿たるや、思わずため息が出るほどだ。
また、同時に星景写真家・中垣哲也氏撮影による“地球から見た”オーロラの作品も展示しており、オーロラの“外”と“内”の姿を同時に鑑賞することで、宇宙と地球の繋がりを感じることができる仕掛けになっている。他にも、現在、国際宇宙ステーションに長期滞在中の宇宙飛行士・野口聡一氏がオーロラに関するエピソードを語るメッセージ映像や、 さらに、その野口さんが滞在中の国際宇宙ステーションから、今年 に入って届けられた最新のオーロラ写真なども公開 。オーロラという現象を通し、より多面的に宇宙の神秘を知ることができるのも魅力だ。
宇宙と地球の神秘に思いを馳せ、久しぶりに夜空を見上げてみてはいかがだろう。
Data
■コニカミノルタ特別企画「宇宙から見たオーロラ展2010」
日程:2010年2月1(月)まで開催
開館時間:10:30~19:00(最終日は~15:00)
休館日:期間中無休
料金:入場無料
会場:コニカミノルタプラザ ギャラリーB&C
http://konicaminolta.jp/plaza/schedule/2010january/aurora/index.html
Text:Sachiko Kajino(OUTSIDERS Inc.)
2010年1月21日
Watch
価値あるものを長く愛してほしい――。
オーデマ ピゲがボリショイ劇場とパートナーシップを締結
このたび、名門時計ブランド「オーデマ ピゲ」との3シーズンにわたるパートナーシップ契約を締結することになったロシアのボリショイ劇場。その総合ディレクター、アナトリー・イクサーノフ氏は次のように語った。「両者は『最高の伝統を大切にしながら常に時代とともに歩み、歴史的遺産と現代のトレンドを上手く両立させることを目標とする』という共通の理念を持っています」。一方のオーデマ ピゲCEOフィリップ・メルク氏も、「『伝統・卓越・大胆』というブランドイメージを、世界中で活躍し、伝統を誇るボリショイ劇場と重ねあわせることができるすばらしい機会となります」と、喜びのコメントを発表した。
この契約によって、同バレエ団のプリンシパル、スヴェトラーナ・ザハロワがオーデマ ピゲのブランドアンバサダーとして迎えられることとなった。彼女の細くしなやかなその腕に、オーデマ ピゲの腕時計「ミレネリー」が纏われる非常に美しい広告ビジュアルが、現在世界中に向けて発信されている。
スヴェトラーナは、世界を舞台に絶大な人気を博しているバレリーナ。ロシア功労芸術家、ロシア国家賞をはじめ数多くの賞を受賞、2008年には国家芸術家の称号も授与されている、まさにロシアの至宝だ。特に彼女の踊る白鳥は“世界一”と評されており、彼女特有の弓のようにしなる強靭な足による、正確で大胆な踊りに魅了された方もおられることだろう。
1776年が起源といわれている歴史ある劇場を本拠地とするバレエ団と、1875年創業の老舗時計ブランドのパートナーシップ。時計は単に時を刻む消耗品ではなく、小さな芸術品であるというブランドイメージを貫き通す姿勢を強く感じる。価値あるものを長く愛してほしい――、それが両者の追い求める芸術性とそれに対するポリシーなのだ。
Data
Text/YUBUNSHA
2010年1月14日
Event
旧フランス大使館が“自由な表現の国”に?
アート展『No Man’s Land』
広尾の閑静なエリアに佇む在日フランス大使館。敷地内に新館が建設され、オフィスがそちらに移転したのが昨年11月のこと。これに伴い解体が決定している旧館がいま、ユニークなアートイベント会場として活用されているのをご存知だろうか? この企画は、取り壊される前のフランス大使館旧館初の一般公開であり、入館できる最後の機会としても注目が集まっている。
イベントのタイトルは『No Man’s Land(ノー・マンズ・ランド)』。建物が解体されるからこそ実現できる大胆でサプライジングなウォール・ペインティングや解体廃材を用いて創られたオブジェの展示など、アーティスト達が自由に空間を創りあげている。作品は事務室、廊下、資料室、階段、地下室、中庭、はたまたトイレなど、美術館やギャラリーのインスタレーションではあり得ないような空間にまでズラリと並ぶ。参加しているのは、小山登美夫ギャラリー、ミヅマアートギャラリー、山本現代、OUT of PLACE、Super Window Projectなど、70名を超える国際的に有名な、あるいは頭角を現し始めたフランスおよび日本のギャラリー、アーティストや学生たち。ヴィジュアル・アート、ファッション、デザイン、建築、パフォーミング・アートなど、多様なジャンルの作品が処狭しと展示・発表されているのだ。
“No Man’s Land”――“誰のものでもない場所”というタイトルのとおり、旧フランス大使館はいまフランスという国ではなく、才能に溢れたアーティストたちによってどこにも属さない“自由な表現の国”として存在しているといえよう。なお、期間中はその場で創作を続けているアーティストもいるそう。彼らに直接話しを聞いたり、一緒に創作活動に参加……という貴重な体験が待ち受けているかもしれない。自由な場所ならではの、自由な創作スタイルを垣間見ることのできるアート展だ。
Data
『No Man’s Land』
場所:在日フランス大使館旧庁舎
東京都港区南麻布4-11-44
期間:1月31日(日)まで
開館時間:木・日 午前10時~午後6時
金・土 午前10時~午後10時 ※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日~水曜日
http://www.ambafrance-jp.org/spip.php?article3719
Text: Tomoko Aoki(YUBUNSHA)
2010年1月14日
Rsort
3月31日、屋久島にリゾートホテル
「sankara hotel & spa 屋久島」がオープン
樹齢1000年以上の屋久杉が自生する世界自然遺産の地・屋久島に、自然との調和をテーマにしたオーベルジュスタイルの滞在型リゾートホテル「sankara hotel&spa 屋久島」が2010年3月31日に誕生する。
屋久島空港から島の南東に車を30分程走らせた展望の良い高台に、そのリゾートは広がる。「sankara」は、サンスクリット語で「天からの恵」という意味。その名の通り、「自然の恵」をテーマに考えてデザインされた敷地内に5室のスイートタイプと24室のヴィラタイプが点在する。別荘感覚で使えるコテージ仕様のスイートをはじめ、各部屋は、海外のリゾートシーンを彷彿とさせる優美な内装に仕上がっている。そして、何よりも客室のバルコニーや、ダイニングレストランから、屋久島の大自然のパノラマを存分に楽しむ事ができるのが魅力だ。展望の良いフレンチダイニング「okas」では、「レストラン・ミクニ・マルノウチ」の元総料理長、武井智春氏がシェフを務める。地元九州の食材を中心とした新鮮な旬の素材にこだわり、近海で捕れたさまざまな魚介類はもちろん、オーガニックの農産物から山野草まで、屋久島で育った食材を堪能することができる。
観光客の増加とそれに伴う環境問題により、2011年から入山規制も検討されている屋久島。ここ「sankara hotel & spa 屋久島」では、スタッフが屋久島の地域ボランティア活動に進んで参加したり、ゲストからの寄付(1回500円)と年間売り上げの一部を合わせてサンカラ基金を設立し、島の自然保護のために寄付するという。映画『もののけ姫』の舞台にとして描かれるほどの壮大で幻想的な屋久島の森を失わないためにも、このリゾートが掲げる“自然と共生する”というテーマをしっかり意識しながら、屋久島での滞在を楽しんでみてはいかがだろう。
Data
sankara hotel & spa
屋久島
鹿児島県熊毛郡屋久島町麦生萩野上553番地
TEL0997-47-3488
http://sankarahotel-spa.com/
Text: Tomoko Aoki(YUBUNSHA)
2010年1月14日
Travel
キューバでシガー三昧! 愛好家垂涎のプレミアムツアーが本邦初催行!
シガーを愛する人なら一度は憧れる国、キューバ。そのシガーの聖地で毎年2月頃開催されるシガーの祭典が「FESTIVALS DEL HABANO」(ハバノス・フェスティバル)だ。今年で12回目を数えるこのフェスティバルは、過去にはカストロ前議長も出席し、キューバ最高級タバコ農園の主だったドン・アレハンドロ・ロバイナ翁が例年出席するという、キューバが国を挙げて祝う祭典。日本においては知る人ぞ知るという存在である。
事情通の間では、キューバのシガーが市場開放された際の、シガーの高騰や質の低下が懸念されている昨今。その前に、この祭典とプレミアムなシガーを満喫しにキューバを訪れておきたい…そんな愛好家垂涎のツアーが、シガーダイレクトと近畿日本ツーリストの協力により今年はじめて実現! 申し込みを受け付け中なのだ。
このツアーは、世界初お披露目のシガーも登場する「ハバノス・フェスティバル」に始まり、最高級シガーのエル・ラギート工場を巡って、祭典のクライマックスであるガラパーティで締めくくられる。まさにキューバでシガー三昧の旅。
キューバとシガーを愛して止まない方、是非お問い合わせを。
昨年の模様はSENSEのレポート記事にて!
http://www.faust-ag.jp/sense/sense/sense014-1.php
Data
「キューバ・ザ・リアルシガー・ツアー」募集要項
旅行代金: エコノミークラス・2名1室での利用 498,000円(1名あたり)
※JAL便ビジネスクラスへのアップグレードはプラス20万円。
※朝食5回、昼食3回、夕食3回付き
※出発地は成田空港
定員:19名
申し込み締め切り:1月27日(水)
企画およびシガーについての問い合わせ:
40%オフ! + tax シガーダイレクト(カスタマーセンター)
TEL. 0800-919-3502
info@cigardirect.jp
旅程およびお申し込み:
近畿日本ツーリスト
http://ecc.knt.co.jp/tyoec/Cigartour/
2010年1月 7日
Space
火星人になろう!
NASAとマイクロソフトが火星探査サイトを開設
NASAとマイクロソフトが開設した「Be a Martian(火星人になろう)」というウェブサイトをご存じだろうか? これは、NASAの火星探査計画によって得られた写真を背景に、インターネット上で火星探査を体験できるというもの。そのなかには、今まで未公開だった数十万枚の貴重な写真も含まれているというから興味深い。
しかもそれだけではない。「Be a Martian(火星人になろう)」がなにより画期的なのは、火星を眺めるだけでなく、我々自身が火星の調査に参加できてしまうという点だ。このサイトに登録すれば、登録者は市民研究員となって星の探索を行うことができる。そして、火星地図改訂などの研究活動を手伝うことができるのだ!
では、市民研究員の研究活動をさらに詳しくご紹介しよう。たとえば火星表面のクレーターを数えるという作業がある。クレーターを数えることは、火星表面の年代を知る手助けになる重要なミッションとされている。しかしクレーターは莫大な数にのぼり、数えるのは困難とされてきた。それを、市民研究員がインターネットという媒体を利用し分担作業することで初めて実現可能な作業になったのだ。自宅のPCで宇宙研究に参加できるとは、なんとも心くすぐられる計画ではないか!
かつて水が存在していた可能性が高まり、依然注目が高まっている火星。人類による地球外移住の最有力候補といわれ、いまだ解明されざる未踏の地でもある。そんな火星調査の一翼を担える、またとないチャンスではないだろうか。
Data
「Be a Martian(火星人になろう)」
http://beamartian.jpl.nasa.gov/welcome
Text:Sachiko Kajino(OUTSIDERS Inc.)