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広大な冬の大地を遊びつくせ。
ワイルドに自然と向き合うスキーリゾート/星野リゾート トマム
 

世界中のスキーリゾートのなかでも屈指の雪質の良さを誇る北海道。ウィンタースポーツを愛好する多くの人たちは、この上質な雪を求めて、冬の北海道をめざす。なかでも北海道の中央、日高山脈の雄大な自然に抱かれた「星野リゾート トマム」は、国内だけにとどまらず、多くの外国人ゲストを魅了してやまない、滞在型のラグジュアリーな複合リゾート施設だ。
都内からのアクセスは思いのほかスムーズ。羽田空港から新千歳空港から約1時間半、空港からリゾートに直結しているリゾートバスに乗り込み約2時間。絶え間なく車窓を流れる白銀の世界をながめていると、日高山脈の麓にトマムのランドマークともいえるザ・タワーが見えて来る。ここが北海道でも最大級のリゾートエリア、東京ドーム213個分の敷地面積をもつ「星野リゾート トマム」である。

「冬山開放宣言」。 ゲレンデだけがフィールドじゃない

極上のパウダースノーを満喫できるのはトマムのお約束。全25コース、最大斜度35度、最長距離4200mのバリエーション豊かなコース設計で、初心者から上級者まで、充実のひとときを過ごせるスノーリゾート。
滑らなくてもバナナボードでスリル満点の雪遊び。多彩なアクティビティプログラムを揃える「ポーラービレッジ」では、滑るだけではない豊かな雪山の楽しみを満喫できる

「冬山開放宣言」は、冬山を楽しむ文化を創造・発信することを目的に、「星野リゾート トマム」が2005年から始めたプロジェクトだ。冬山を訪れる人たちに安全に楽しんでもらうための仕組み作りと、環境負荷を最小限にとどめる保全を両立させ、サスティナブルなスキーリゾートとして進化を続けている。例えば、ゲレンデからは過度なコースロープをとりはずし、腕に覚えのある上級者なら、所定のエントリー手続きを経て、ゲレンデのコース外でも自由に滑走できる。この自由なスタイルは、パウダースノーを存分に楽しみたいスキーヤー、ボーダーと、ありのままの自然を受け入れ、その存在の豊かさをいろいろなスタイルで楽しんで欲しいというリゾートスタッフの約束によって成り立っている。

トマムの広大なフィールドを贅沢に使った、本格的なスノーアクティビティも充実している。たとえば、クロスカントリースキーで極上の朝食を目指すプログラム。リフトやゴンドラが動きだす前の朝の時間に、クロスカントリースキーを装着して、インストラクターに道案内をしてもらいながら、約2キロ先の山の中腹にあるカフェ「Mt. Cafe RAP」を目指す。雪面は夜のうちに降り積もった雪でふかふか。誰も足を踏み入れていない白樺の木立を自由に歩き、新雪の上にあらたな轍をつくりながら進んでいると、いつの間にか子供のように走り出したくなってしまう。 はらはらと舞う雪や、朝焼けに輝く山の斜面の美しさに見とれながら歩いていると、あっという間に目的のカフェに到着。 ランチタイムは大勢のスキーヤーやボーダーで賑わうこのカフェも、朝の時間は貸切り。 大きな暖炉に迎えられ暖かな店内に進むと、店長の奥様が淹れたてのコーヒーで迎えてくれる。 そして、大きな自家製パンと手作りソーセージ、北海道産のサーモンと野菜がたっぷり盛られたボリューム満点の朝ごはん。身体の中にも北海道の大地のパワーを取り込んだ頃、朝一番のパウダースノーを目当てに早起きしたであろうスキーヤーたちが、ゲレンデに登場し始めた。

このほかにも、雪原を自分でドライブするスノーモービルツアーや、雪上クルージングを楽しむスノーラフティングやバナナボートなど、年齢や体力、そして度胸にあわせて挑戦できる、さまざまなアクティビティが満喫できる。滑るだけが冬山の楽しみ方じゃない。北の大地がみせてくれる豊かな自然の魅力を、思い思いに味わいつくせる時間がそこにはある。

トマムマウンテン(標高1239m)の中腹にある山小屋カフェ「Mt.Cafe RAP」での朝食は、早起きと朝の運動をした人だけのご褒美。 北海道産にこだわった食材がお皿を埋め尽くす。「RAP(ラプ)」はアイヌ語で“翼”の意味を持つそう。
「大人のためのファミリーリゾート」をコンセプトにしたリゾナーレ トマムの客室は全室100平米超えのスイートルーム。部屋にはサウナとバブルバスが完備され、プライベートなリラックス空間を提供してくれる。
リゾナーレ トマム内のBooks & Caféでは、北の大地をテーマにした書籍を自由に閲覧できる。コンプリメンタリーの北海道産のワインとともに読書に耽るのも、リゾートならではの過ごし方。

氷の街でシャワーとトイレも完備の「氷のホテル」に宿泊!?

アイスビレッジのシンボルともいえる「氷の教会」。全てが氷と雪とで創られた幻想的な教会は、凛とした冷気とアイスブルーの光に包まれた厳かな空間。教会内を見学するだけでも新鮮な気持ちになれる。

「星野リゾート トマム」の魅力は昼間だけにとどまらない。北海道を代表する「鵡川(むかわ)」の源流域に位置するトマムは、この時期、夜の外気温が-20℃にもなることも。そんなトマム特有の「寒さ」と豊富な水源が生み出す幻想的な氷の街・アイスビレッジは、冬の間にだけ出現する非日常の空間だ。

トマムで冬の夜にだけ現れるアイスビレッジ。静まり返った森の奥に見えて来る、白い氷と青白い光につつまれた幻想的な街に足を踏み入れれば、まるで物語の世界に紛れ込んだかのよう。天然氷の滑り台やスケートリンクは雪や氷と戯れる子供たちや大人たちの嬌声に包まれ、テラスに用意された暖かな焚き火の周囲では、暖をとりながら焼きマシュマロを頬張る笑顔があふれている。
その先にゆったりと配置されたアイスドームは、遠い異国の北限に暮らす人々の街並みを思わせる。その中のひとつが、何もかもが氷で作られた「氷のホテル」である。 氷のホテルといえば、My Science Academyが独自にランキングした「20 AMAZING HOTELS YOU NEED TO VISIT BEFORE YOU DIE(死ぬまでに訪れるべきホテル20選)」にも紹介されている北欧スウェーデンの最北端に位置するユッカスヤルビのアイスホテルも有名だが、何もスウェーデンに行かなくとも、ご希望とあればここトマムで、氷のホテルに宿泊することが可能なのだ。ベッドはもちろんソファーやテーブルセットまでもが氷で作られた室内には、氷のシャワールームとトイレまで完備しているが、残念ながらこれらを実際に使用することはできない。しかしながら、氷のベッドの上には暖かな毛皮と極地冒険にも用いられる本格仕様の寝袋が用意されているので、安心して氷の世界で一夜を過ごすことができる。ときに外気温が−20℃に達する氷のホテルで、何人もの冒険家たちが目指す北極・南極の寒さを少しだけ疑似体験するのも、ファウスト的な楽しみ方と言える。
一晩過ごす自信のない方は、隣接する「氷のBAR」へ。氷でできたテーブル、椅子、バーカウンターが並ぶ店内で、氷のグラスでサーブされるオリジナルのカクテルを味わえば、極上の寒さを楽しむというこの街の流儀に共感していただけることだろう。

擬似極地体験ができそうな「氷のホテル」。4年ぶりに復活した待望の宿泊施設だ。マイナス30℃以下の寒冷地対応の寝袋を完備、誰もいない静かな冬の夜を朝まで快適に過ごせそう。
「氷のBAR」の前身、「雪のBAR」こそが20周年を迎えるアイスビレッジの誕生のきっかけ。来場者に雪や氷の建造物を楽しんでもらおうと、巨大な雪山を制作し、その中をくり抜いた「かまくら」でドリンクを提供したのが始まりという。

ほかにも、音と映像で雪の神秘を伝える「氷の学校」や、アイスブルーの美しい光に包まれた空間で、“日本中で最も幻想的な挙式”を執り行うという「氷の教会」など、アイスビレッジには寒さを楽しむ独自の世界が広がっている。今年で20周年を迎えるアイスビレッジ。当然のことながら、氷と雪でできたこの街は春になれば解けて水となり「鵡川」の流れに還っていく。つまり、いま目の前に広がっている氷の街は、二度と同じものを目にすることはできない、今年限りの光景なのだ。冬の夜、森の奥に静かに現れる氷の街にことさら特別な雰囲気を感じるのは、ここが刻一刻と姿を変える自然の営みの一部だからかもしれない。

 

トマムの魅力は冬だけではない。夏の時期の限られた時間だけ山頂から見ることができる神秘的な雲海。「雲海テラス」と名付けられた展望エリアには、これを目当てに1シーズンに約10万人もの人がトマムを訪れるという。

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予約・お問い合わせ: 星野リゾート トマム
公式サイト(日本語)  http://www.snowtomamu.jp/winter/

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