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躍進の香港ビジネストリップは
先進エグゼクティブホテル&エアで〈後編〉

CATHAY PACIFIC BUSINESS CLASS LOUNGE at Hong Kong International Airport

1978年以降中国の経済特区として、あらゆる激動の波をいち早く引き受けて来た街、香港。近年躍進著しい中国・アジア経済市場の要として、世界の金融センターとして、常に注目を集め続けてきた。昨年は1997年の“返還バブル”を越える不動産価格の高騰が起き、今は落ち着く傾向を示しているものの、依然好況に変わりはないと言えそうだ。
オフタイムをアクティブに過ごす一方、オンタイムとなればビジネスリーダーとして活躍する熱きファウストたちにとっても、香港はエキサイティングな街のひとつに違いない。今回は前後編にわたって、エネルギー溢れる、香港ビジネストリップスタイルをご紹介したい。

キャセイパシフィック航空の決意が込められたラウンジ

「アイランド シャングリ・ラ」でのヘルスコンシャスなステイとともに、香港での仕事を終え、帰国するべく一路、香港国際空港へ――。
と、ここでお薦めしたいのは、いつもはフライトぎりぎりにチェックインする人でも、ぜひ数時間の余裕をもって、空港へと向かうこと。キャセイパシフィック航空(以下キャセイ)がさる2月、一大改装しリニューアルオープンさせたビジネスクラスラウンジを利用しない手はないからだ。

出張最後に仕事の整理をしたい、名残の香港美食を楽しみたい、いやいや、疲れを癒しゆっくりしたい……出張の締めくくりには色々な欲求があるだろう。そうしたビジネスマンの欲求に応えてくれ、それぞれのサービスが独立店舗ほどのクオリティで集結したハイエンドなラウンジがお目見えした。
キャセイの乗客サービス担当取締役、フィリップ・ド・ジェンタイル・ウィリアムズ氏が、「ラウンジの改装は、大切な乗客に対して常に最高レベルのプロダクトとサービスを提供するという、われわれの決意を示す取り組みである」と語ったことからも、同社の一方ならぬ力の入れ様がわかるというもの。

さて香港国際空港に早めに着いたら、保安検査、税関、出国審査を経て、キャセイのビジネスクラスラウンジ(出発専用)へ向かおう。
ラウンジには、「ザ・ウィング」、「ザ・キャビン」、「ザ・ピア」がある。今回紹介する、ザ・ウィング(2,937平米)とザ・キャビン(1,339平米)は世界屈指の広さを誇り、広大な空間にはロンドンを拠点に世界中で名建築を手がけるフォスター+パートナーズによる、圧巻の現代建築が広がっている。

ハイパーな「ザ・ITゾーン」で仕事に集中しても

ザ・キャビン

まずは仕事を片付けたい人は、「ザ・キャビン」へ。その一角「ザ・ITゾーン」には、青く浮かび上がる壁をバックに、カウンターにiMacが6台、パーテーションで仕切られたブースにPCが11台並び、加えて、iPad20台も貸し出される。ビデオ会議室もあり、日本のオフィスとつないでのミーティングも可能。むろん、高速Wi-Fiインターネット環境下。好みのスタイルで香港仕事の成果をまとめることができるだろう。
お薦めは「キャセイ・ソーラス・チェアー」で、これはキャセイとフォスター+パートナーズのデザインにより、すっぽり体が包み込まれるような座り心地に、周囲からの視線も軽減されたパーソナルな空間を実現したチェア。座っても疲れず、短時間で集中でき仕事もはかどる設計になっている。
ひと段落したら、「ザ・ヘルシー・バー」で、窓外に駐機中のキャセイの航空機を眺めながら、フレッシュなヘルシージュースでのどの渇きを潤したい。デリ&ブッフェも充実しているが、ここではオードブル程度に留めておこう。もう一方の「ザ・ウィング」で待っている、香港一流の点心にお腹を開けておきたいからだ。

右・中央:「ザ・ITゾーン」。ブルーに照らされた壁が印象的。iMacカウンター、ソーラス・チェアーがずらりと並び、窓の外は停機中の航空機がずらり。パーソナルスペースが確保された26のPCワークステーション、ビデオ会議室も。右:「ザ・ヘルシー・バー」では、フレッシュフルーツやベジタブルのしぼりたてジュースが常時何種類も並ぶ。ワインやビール、カクテルも。

「キャセイ・ソーラス・チェアー」。すっぽり体を包み込み、快適なプライベート空間を創出。PCで仕事をしても、お酒で寛いでも。ザ・キャビンとザ・ウィングの双方に設置。

ザ・キャビン

香港国際空港 搭乗ゲートエリア
営業5:30~最終便の出発時間
ザ・ITゾーン/ザ・ヘルシー・バー/ザ・デリ/セルスサービス・ビュッフェ/ザ・リラックスゾーン
1,339平米
利用可能者:ファーストクラス、ビジネスクラスの利用者、ザ・マルコポーロクラブのシルバー会員以上、oneworldメンバーシップティアがサファイヤステイタス以上のメンバー。

美味点心とシャワーで香港を締めくくる

ザ・ウィング

メインのソファーエリアは大きく広大。キャセイの航空機駐機エリアに向けられた「ザ・ロング・バー」は全長23mの白大理石のカウンターが一直線に伸びる。オリジナルドリンクが評判だ。

ザ・キャビンを出て、途中、お土産などショップを覗きながら「ザ・ウィング」へ。こちらは2フロア(レベル6と7)構成で、とくに大規模な改装を終えて生まれ変わったレベル7だけでも1,935平米の広さはザ・キャビンの1.5倍。またレベル7は全エリアが天上まで10数メートルはあろうかという吹き抜け空間で、やわらかな自然光に満たされたラウンジとなっている。その解放感溢れるエリアに大きなソファーがゆったりと無数に配され、香港ビジネストリップの最後を寛いで過ごすのには最適だろう
ここへ来たら、香港美食の点心を楽しめる、レベル7奥の「ザ・ヌードル・バー」は外せない。改装前から定評のあるフードエリアで、青竹と木材が配された店内のカウンターでは、絶品のタンタン麺、ワンタン麺、鶏のフォーなど数種のヌードルがオーダーできる。チャーシュー饅頭などサイドオーダーも美味。どれも1人前が小ぶりに提供され、数種類をつまめるのは点心の嬉しいところだ。
さて、食欲も満たされたところで、日本へのフライト時間も迫ってくるだろう。レベル6奥のシャワーブースは、洗面スペースも一体となった個室が24室並んでいる。最後にシャワーを浴びて疲れを流し、ゆっくり身だしなみを整え、温かくほぐれた体で航空機への搭乗へと向かえる。
キャセイのビジネスクラスラウンジで、心身ともに充填された体をシートへとゆだねれば、いつもより快適な日本へのフライトが楽しめるに違いない。

「ザ・ヌードル・バー」。ゆでたてで提供されるワンタン麺、鶏のフォーに、一番人気のタンタン麺。一角には焼売、炒め物、炒飯などのブッフェも並ぶ。
左:レベル6にはデリ&ブッフェも。「キャセイ・ソーラス・チェアー」も並ぶ。右:シャワーエリアの個室はプライバシーが確立されクリーンかつ快適。

ザ・ウィング

香港国際空港 搭乗ゲートエリア
営業5:30~最終便の出発時間
レベル6:ビジネスセンター/セルスサービス・ビュッフェ/ザ・リラックスゾーン
レベル7:ザ・ヌードル・バー/コーヒー・ロフト/ザ・ロング・バー/セルスサービス・ビュッフェ/ザ・リラックスゾーン
レベル6:1,002平米、レベル7:1,935平米
利用可能者:ファーストクラス、ビジネスクラスの利用者、ザ・マルコポーロクラブのシルバー会員以上、oneworldメンバーシップティアがサファイヤステイタス以上のメンバー。

Data

キャセイパシフィック航空 公式サイト
http://www.cathaypacific.co.jp

Check it out!

キャセイ提供の「香港スタイル」はグルメ、ホテル、ショッピング、スパ、そしてマカオ情報まで、香港の魅力を網羅したウェブサイトだ。
http://www.cathaypacific.co.jp/hongkong/

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