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“走る文化遺産”で巡る
アフリカ大陸、縦横無尽

世界に豪華列車は数多く存在しますが、その最高峰と呼ばれるのがアフリカ大陸を走る2つの列車。一つはケープタウン〜プレトリア間を走る「ブルートレイ ン」。運行開始は1901年、“走る5つ星ホテル”との異名をとり、ギネスブックが認定した豪華寝台列車として有名です。ですが、Faustメンバーの皆 様にとっては、例え5つ星ホテルが“本当に走っていても”物足りないのでは?

そこでご紹介するのが、もう一つの最高峰。人呼んで“走る文化遺産”「ロボス・レイル」です。いずれの車両も鉄道黄金時期1920〜30年代に製造された ビンテージカー(ビンテージがついたクラシックな車両)。もともとは、乗り物好きな南アフリカの実業家ローハン・ボス氏が、あくまで個人的に、オークショ ンで落札したビンテージカーに家族や友人を招待したことに始まります。古き良き時代の映画そのままの、豪奢な鉄道で旅をしながらサファリ(ゲームドライ ブ)やゴルフを楽しむボス氏の評判が評判を呼び、ついに1989年から一般のゲストを迎え入れて運行が開始されたのです。

トップ:14両編成を牽引する1938年ドイツ製のマウンテン型蒸気機関車が旅の始まりを盛り上げます。石炭を燃料とするため出発から次の駅までの一駅間 のみ運行。右上:路線表。下:南アフリカの首都プレトリア、O.R.タンボのロボス・レイル専用駅「キャピタルパーク・ステーション」のラウンジ。ヨハネ スブルグ国際空港から車で約30分。

左:「ロボス・レイル」14車両の内、2部屋だけのロイヤルスイートには、大理石で作られたビクトリア様式のバスルームが。ちなみに現在、世界中の豪華寝 台列車の中でバスタブ付きの列車は、南アフリカの「ブルートレイン」と「ロボス・レイル」の2つだけ。中:ロイヤルスイートのベッドルーム。スイートでな くとも、全室シャワー、トイレ付きで、ロボス専用のアメニティーを常備。右:客室ごとに1名の専属バトラーが付き、細部に渡ってゲストをお世話します。

1911年製造のメインダイニングカー。ドレスコードあり。ディナータイムはタキシードやドレス姿の紳士淑女で華やかに賑わいます。列車には専任シェフが同行。ワインは、南アフリカ産を中心に厳選されたものが揃います。

ボス氏のニックネーム“ロボス”から名付けられた列車は、アフリカ大陸で「どこへ行きたいか」「何をしたいか」を元にチョイスできる、個性豊かな約8〜10種類のルートで運行。ルートによって、アフリカ大陸ならではの“WILD&WISE”なお遊びが用意されています。

例えば、南アフリカ国内では、200万haと日本の四国よりも広いクルーガー国立公園でのサファリや、欧米のゴルファーに人気の名門ゴルフ場(ワニが口を あけて待っている池あり…)でのプレイ。ジンバブエの世界遺産ビクトリアの滝ではなんと、最近バンジージャンプを始めたとの未確認情報も……。ほかにもナ ミビア、ボツワナでは、移動する野生動物の群れを飛行機で追うエア・サファリなど、プランの選択肢が個性豊かで幅広いのが嬉しい悩みドコロ。

そしてもう一つの魅力が、偶然乗り合わせることになる、他のゲストたちとの社交。数日の間、限られた“走る文化遺産”の中で、世界中からこの列車に魅せられて集まった人々と過ごす日々は、新たな出会いに満ちています。

左:ベルエポック調のオブザベーションラウンジ。数日間、アフリカ大陸をともに旅するほかのゲストは、非日常の刺激を満喫する面々ばかり。食前食後は社交 の場と化します。ちなみに列車内での食事、ドリンク、ランドリーなどはすべてコンプリメンタリー(旅行代金に含まれている)なので煩わしさもありません。 最後尾のデッキにはシガーエリアがあり、キューバ産やドミニカ産の葉巻が収まったヒュミドールが置かれています。無論、「ご自由に」。右:車窓からは目が 離せません。ワイルドな山々、砂漠、フラミンゴが群生する湖、野生動物が生息する国立公園、ワイナリーのブドウ畑など様々な景色が流れていきます。

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上:上空から野生動物の群れを追うバルーンやエア・サファリはもちろん、ルートによっては列車での移動に加え、飛行機での移動も組みこまれています。写真 はロボス・レイルの乗客専用飛行機ロボスエアー。グループでのチャーターも可能。下:ロボスエアーの客席は革張りでゆったり。

南アフリカ観光局

http://www.southafrica.net/index.cfm?CountryProfilID=8

ロボス・レイル

http://www.rovos.co.za

ツアーコース/プレトリア〜ビクトリア・フォールズ(セントピータースバーグ〜ビクトリア・フォールズは空路)、プレト リア〜ケープタウン、プレトリア〜ナミビアなど7コース。※季節によってコース数は増減。詳細は「ロボス・レイル」公式サイトの“Date & Rate”をご参照ください。

参考料金/ケープタウン〜ダーエスサラームのロイヤルスイート宿泊14日間(1年に4回のみ)で、15,950ドル(約1500,000)。プレトリア〜 ビクトリア・フォールズルートのロイヤルスイート宿泊2泊3日で、21,900ランド(2009年1月末現在で約200,000円)、デラックススイート 2泊3日16,590ランド(約155,000円)、ブルマンスイート2泊3日10,950ランド(約100,000円)ほか。

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