ウィスキーに携わり続けて20年
歴史と伝統を纏うボトルの新しき創造
ジョナサン・ドライバー ジョニー・ウォーカー アンバサダー
輝く琥珀色と高い芳香で、人々を魅了し酔わせる酒、ウィスキー。西暦1820年から、その魅惑の酒を造り続けているジョニー・ウォーカーの名は、広く世界に知られています。そのアンバサダーとして、ジョニー・ウォーカーの魅力を伝え続けているジョナサン・ドライバー氏は、20年以上、ウィスキーと向き合い続けてきたファウストな紳士です。そんな彼が自信を持って紹介してくれたのが、90年代の発売以来、初めて今季ボトルデザインを一新した「ジョニー・ウォーカー ブルーラベル」。これは、ジョニー・ウォーカーの中でも最高峰の逸品です。
――ドライバー氏は、世界中のウィスキー評論家からも高い評価を得ておられますが、ジョニー・ウォーカーとのお付き合いはいつからになりますか
実は、私にとって最初の仕事が、ジョニー・ウォーカーでした。1988年に、ジョニー・ウォーカーの最初の「ブルーラベル」の立ち上げメンバーだったのです。そしてまた、今回もブルーラベルに携わることができるのは、本当にうれしいことです。
――ジョニー・ウォーカーの魅力とは何でしょう。
今は当たり前になっているウィスキーの「ブレンド」ですが、元来、ブレンドというのは紅茶においてのみ行われていた。それをウィスキーでもやってみようと始めたのが、ジョニー・ウォーカーです。いわば、ウィスキーにおけるブレンドの概念を生み出したのは、ジョニー・ウォーカーだと言っても過言ではありません。そして190年以上のブレンディングの技術を、現在も8人のマスターブレンダーたちが受け継いでいるのです。そうした歴史と伝統を積み重ねると共に、Walkerの名の通り「Keep Walking」、常に進化し続ける精神を持っています。それが、今回の「ブルーラベル」のボトルデザインの変化にも表れていると思います。
――ブルーラベルは、ジョニー・ウォーカーの数あるウィスキーの中で最高峰と言われています。その魅力は何でしょうか。
ブルーラベルには、ジョニー・ウォーカーの貯蔵庫の中から特に厳選された原酒だけが使われています。ウィスキーは使われた水、樽によっても味わいが変化します。そうしたものもまた、最高峰の材料のみを使っているのです。
――まさに究極のウィスキーなのですね。
そうです。そしてブルーラベルは、最高峰であると同時に、ジョニー・ウォーカーの原点でもあります。創始者のジョン・ウォーカーが残したレシピを基にして、19世紀に生まれた創世記の味わいをそのままに再現しているのです。その味わいは、スモーキーさと同時に、オレンジ、スパイス、ドライフルーツなどのテイストなど、ジョニー・ウォーカーが本来持っている味わいの全てが複雑に絡み合い、実に芳醇な味わいを楽しんでいただけるでしょう。
――今回、ボトルを新しくした理由は何でしょうか。
これまでのボトルは90年代発売当初のものでした。それは19世紀のオリジナルボトルのレプリカであり、ジョニー・ウォーカーの原点であることも象徴していました。しかし、それから20年の間に、世界は大きく変化を続けています。そこで、時代の変化に合わせてデザインをチェンジしようということになりました。
――新ボトルのこだわりは何でしょう。
旧ボトルの持つ歴史と伝統の香りは残しつつ、それでいて現代という時代にマッチした新デザインを考えようと思いました。
――旧ボトルの面影を残しつつ、刷新したということですね。
はい。私自身、旧ボトルのデザインには愛着がありました。私は元来、ウィスキーに限らず、古いデザインのものが好きなのです。愛車も60年代のジャガーでして、私はこの車が家族の次に大好きなのです。こんなことを言うと妻に叱られてしまうのですが……(笑)。今回のボトルデザインにおいても、旧デザインの面影をまるで消してしまうのはもったいない。その良さは残したいと考えたのです。
――デザインにはどれくらいの時間がかかったのですか。
ボトルはいわば、ウィスキーの顔です。これがどんなウィスキーなのか。それを雄弁に語らなければならない。そのために、ウォーカー家のビジネスの歴史や古いレシピを徹底的に調査し、旧ボトルのデザイナーや若いデザイナーたちと何度も話し合いを重ねながら、実に、3年の月日をかけてリニューアルしました。
――なるほど。ボトルの随所には、そのジョニー・ウォーカーのストーリーが隠されているのですね
まさにその通りです。旧ボトルと同様のスクエア形はそのままに。そして24度の角度で貼られたラベルもなじみ深いスタイルです。そして英国御用達の証であるロイヤルワラントと、ジョニー・ウォーカーのエンブレムは、より際立つように刻印しました。そしてボトルの色を調整し、ウィスキー本来の持つゴールドの輝きが見えるようになりました。バーカウンターに置かれていたら、パッと目を引くデザインに仕上がっていると自信を持っています。
――ボトルは新しくなりましたが、中のウィスキーは以前とは変わりましたか。
いいえ。ブルーラベル発売当初と同様、ジョニー・ウォーカー創世記の味わいを、今も変わらず伝えています。古いものと新しいもの。その共存こそが、ジョニー・ウォーカーが進化し続けている証なのです。
――今回のブルーラベルはシリアルナンバーが刻まれ、生産量もごく限られています。どんな方に飲んで欲しいでしょうか。
まさにWalking、進化し続ける人に。このジョニー・ウォーカーの歴史と伝統に裏付けられたストーリーと共に、最高峰の原酒をブレンドしたこの一杯を、心行くまで楽しんでいただければ幸いです。
ジョニーウォーカー
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Jonathan Driver
ジョニー・ウォーカー アンバサダー
プレミアムウィスキーのエキスパートとして20余年のキャリアを持つ。1988年のブルーラベルのローンチ時から活躍。その後、2006年にジョニー・ウォーカーのアンバサダーに就任して以来、ブルーラベルをはじめとしたブランドの普及活動に従事している。
問い合わせ
MHDモエヘネシーディアジオ株式会社
http://www.mhdkk.com/index.html
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