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ルーブル宮殿内で只今、公開中
ラルフ・ローレン秘蔵の名車たち!

The Art of the Automobile

ブガッティ、ベントレー、フェラーリ、ジャガー、そしてメルセデス……、希少なヴィンテージカーの所有者としても知られるラルフ・ローレン氏。いまや彼のコレクションは、世界中のカーコレクタ―の間でも最高峰と称され、羨望の的になっています。
その名立たるコレクションの中で、1930年代から現代までの最高級スポーツカー17 台を厳選し展示したのが、今回ご紹介する「The Art of the Automobile 展」です。なんとヨーロッパでは初のお披露目ということもあり、会場のあるパリのルーブル宮殿内Musée des Arts Décoratifs (パリ装飾美術館)には初日から多くの人々で賑わいをみせています。

デザインワークのヒントは
古きをたずね新しきを知る?

展示されているコレクションの一台一台には、曲線美、装飾美、マテリアル、そして精密性や効率性などメカニカルな構造に時代を越えた独創性が宿っています。その姿はまさに自動車メーカーが生んだ芸術作品といっても過言ではないでしょう。
ラルフ・ローレン氏は自らのデザインワークは、こうした芸術的なカーコレクションにインスパイアされたものが多々あると語っています。
例えば、「ラルフ ローレン ブラック レーベル」や「RLX」といった自社ラインのアイテムは、車のディティールをモチーフにし、今年発表された「ラルフ ローレン オートモーティブ ウォッチ(2011年SIHH 発表モデル)」のデザインは、ブガッティ1938年式type57SC Atlantic Coupeの内装に影響されています。古きを訪ね新しきを知る……それはまさにクラシカルでありながらも革新性を忘れないラルフ・ローレンのブランドスピリットそのものです。

ちなみに今回の会場設計を手掛けたのは、フランスの著名な建築家・ジェーン・ミッシェル・ウィルモット氏。彼によると「車の動力や音については、映像や音響で楽しめるので、会場では車のフォルムから溢れでる『美』をいかに表現するかに特化し、それだけを基準に空間設計を手掛けた」そうです。
展覧会の会期は夏まで。パリにお出かけの際はぜひ会場に立ち寄って、ラルフ・ローレーン氏の秘蔵コレクションに溢れる「美」にゆっくりひたってみてはいかがですか?

コレクション紹介

Ferrari 375 Plus(1954)

50年代のフェラーリはすべて、デザイナーのピニン・ファリーナの指導によるもの。彼が手掛ける美しい流線形を、高いスキルをもつ技術職人がカタチにした。その結果、1954年のル・マン24時間レースで勝利することができた。

Bugatti 57 SC Atlantic Coupe(1938)

製造は4台のみ。現存しているのは2台で、そのうちの1台がこちら。このフォルムは、中央の継ぎ目と先の丸いリベット、そしてスピンと泥除けの長さが特徴的。パワーとスピードを生むために航空力学的観点からもデザインされている。

Mercedes-Benz SSK “Comte Trossi”(1930)

サメのような外観が特徴のデザインは、イタリア人レーサーであり、また貴族でもあったCount Carlo Felice Trossiが手掛けた。「SSK」は30年代のメルセデスの原型であり、トロッシ伯爵によってシャインブラックに塗装され、かつては「ブラック・プリンス」と呼ばれていた。

Data

The Art of the Automobile 展
期間:2011年4月28日(木)~8月28日(日)
場所:Musée des Arts Décoratifs in Paris(パリ装飾美術館)
住所:107, rue de Rivoli 75001 Paris

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