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トレッキング派もダウンヒル派も虜に!
ドイツ発・異形のハイブリッドMTB

前輪と後輪には制動性の高いディスクブレーキとサスペンションを搭載。前輪を外してフレームを折り畳むと、ご覧の通りバックパックのような状態に。中央のバッグ部分には、ドリンクボトル、携行食、地図といったトレッキング用品を収められる上、ヘルメットホルダーも付帯。製品価格は1500ユーロ前後 (195,000円前後)を予定。

ブータンの高地にある秘境ホテル「Uma Paro(ウマパロ)」や、スイスの山岳ツェルマットのホテルなど、近年のラグジュアリーステイの中で、山腹の急斜面をマウンテンバイクで一気に駆け下りる「ダウンヒル」が人気急上昇中なのは、皆さんよくご存じのことと思います。

一方、自然の営みを身体で感じながら山頂を目指す「トレッキング」も、山をフィールドとするアクティビティとして、ともにアウトドアズマンにとって魅力的なものであることに変わりはありません。
今回紹介する「Bergmonch(ベルグモンク)」は、これらの楽しさを一度のアウトドアトリップで味わえる、まったく新しいスタイルのマウンテンバイク。上の写真をご覧下さい。
前輪と後輪のサイズが著しく違うほか、一般的なマウンテンバイクと異なる点が多々、目に飛び込んできます。最大の特徴は、折り畳むとバックパックのように背負えること。そう、つまりこのバイクは、折り畳んだ状態で山を登り、山頂に着いたらマウンテンバイクに戻してスリリングなダウンヒルを楽しむ、そんな欲張りな山遊びを可能にしてくれるのです。
このバイクを開発したドイツ在住のアウトドアズマン、Thomas Kaiser氏によると「元々はトレッキングで下山する際、膝にかかる負担を軽減するためにマウンテンバイクを活用できるようにしたい、という発想から」と語ります。

トレッキング時の使い勝手はバックパックとまったく同じ。マウンテンバイクにすれば、斜面をハイスピードで駆け下りたり、あるいはボディバランスを取りながらガレ場をクリアするなど、思い思いのライディングを楽しめます。

「ところが、試作モデルを作ってみたら下山が楽になるだけでなく、一般的なマウンテンバイク以上にスリリングなダウンヒルを楽しめた」。これは想定外の発見から生まれたアイテムなのです。
さらにこの「ベルグモンク」は、サドルがない上、ペダルを漕いで進む動力機構も外された完全なダウンヒル仕様。斜面を下る際は、サドルに座る必要もペダルを漕ぐ必要もないからなのですが、中央のバッグ部分を両膝で挟むとバランスを取りやすくなるほか、後輪が前輪よりも小さく、乗車位置が後方にあるので、急斜面での安定感は良好。ダウンヒルに有利な構造が満載です。これなら岩を乗り越えやすく小回りも効くので、急斜面で多彩なライディングに挑戦できそう!
なお、「ベルグモンク」は製品化を実現すべく、着々と準備を進めている真っ最中。発売予定は2010年春なので、「ウマパロ」に持って行くのはしばらくお預けですが、ライディングシーンを撮影した公式サイトの動画で、未体験の楽しさに期待を膨らませて待つとしましょう。

Data

Bergmonch公式サイト

http://www.bergmoench.com/

※公式サイトでは現在、「ベルグモンク」で山を駆け下りるシーンを撮影したスライドショーや、製品PR用の動画などを公開中。

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