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三浦雄一郎、世界最高齢80歳でエベレストへ
MIURAエベレスト2013 始動!

三浦雄一郎、豪太。

アルピニストでプロスキーヤーの三浦雄一郎(ファウストA.G.アワード2009 特別賞受賞)が、自身の80回目の誕生日となる10月12日、3度目のエベレスト登頂となる「MIURA エベレスト 2013 プロジェクト」記者会見を行なった。70歳(2003年)、75歳(08年)と70歳代で過去2度のエベレスト登頂を成し遂げた三浦だが、「己の限界への問いかけであり、大自然に対する畏敬の念と誇り。人類の可能性を1ミリでもあげたい」と強い志を胸に、80歳という年齢で今なお挑み続ける。

MIURAエベレスト2013は、来年の5月、三浦と次男・豪太とともにエベレスト山頂(標高8848m)を目指すプロジェクトだ(三浦の体調などを考慮し、アタックは5月18日~20日の期間でおそらく1回のみ予定)。成し遂げれば当然、史上最高齢記録樹立をすることになるが、三浦は「記録樹立より何よりも自分自身への挑戦という意味が大きい」と記者会見で力強く述べた。

当時(2003年)世界最高齢の70歳でエベレスト登頂、また75歳での2度目の登頂では、不整脈に苦しみ2度も心臓手術を受けた上で挑んだが、8000m地点で豪太が高所性脳浮腫にかかり緊急下山した。この挑戦直後、次の目標を80歳で中国側からのルートで登頂することを決意したという。しかし2009年、スキー中に骨盤と左大腿骨の付け根を骨折。この負傷により復帰は絶望的とみられていたが、これまで数々の偉業を成し遂げてきた不屈の冒険者はもう一度世界最高峰の頂きに立ちたいというシンプルな思いで、半年後にはトレーニングに復帰を遂げた。

今回のプロジェクトには、もうひとつ大きな目的がある。加齢制御医学(アンチエイジング)の専門家でもある豪太率いる医療チームによる、低酸素環境下における酸素と老化の関係の研究データの測定である。標高8000m級の高所は生身の人間が到達できる限界といわれていて、酸素濃度が平地の3分の1となるため、肉体年齢が70歳近くも加齢する。80歳の三浦にとって、超高所への登山は150歳の肉体年齢での挑戦となるのだ。数字の上では100歳の若返り(アンチエイジング)を目指さなければ、8000m峰での活動は難しいという。

映像カメラマンを務める村口徳行。

3度目の挑戦に向け、国内のみならず、10月から現在ヒマラヤ(6000m級)でトレーニングを重ね、高度順化、体調のチェックなどを行なっている。

今後のプロジェクトスケジュール

 2012年10月

ヒマラヤ ロブジェ東峰(6119m)遠征
(*高所順化、用具点検、体調チェック、登攀トレーニング)

 12月

国内にてスキー&低酸素室トレーニング

 2013年 2月

プロジェクトオフィシャルサイトスタート

 3月

プロジェクト壮行会

 4月~6月初旬

MIURA エベレスト 2013 プロジェクト 本番

MIURAエベレスト2013プロジェクト 遠征隊メンバー

アタック隊(登頂)メンバー (年齢は2012 年 10 月現在)
三浦雄一郎(80 歳)/遠征隊・隊長
村口徳行(56 歳)/登攀リーダー ロジスティックス、映像記録 担当
三浦豪太(43 歳)/遠征隊・副隊長 生理モニター、医療&通信 担当

アタック隊サポートメンバー
五十嵐和哉/遠征隊マネージャー 記録、食糧、会計、装備 担当
三戸呂拓也/登攀サポート、 記録、食糧、装備 担当

ベースキャンプ・サポートメンバー
三浦雄大/通信・気象 コミュニケーション 担当
大城和恵/(DR) チームドクター 医療 担当
貫田宗男/遠征ロジスティックス、現地リレーション 担当

ネパールからの現地サポートメンバー(18 名予定)

サーダー(ペンバ・ギャルゼン)、登攀シェルパ、クック&キッチン

最高齢で挑む世界の頂点には、最先端の抗加齢医学の研究への貢献という意義も待っているのだ。

Data

ミウラドルフィンズオフィシャルサイト
www.snowdolphins.com

MIURA エベレスト2013 プロジェクト オフィシャルサイト
www.miura-everest2013.com
(現在は仮オープン)

Just Giving 三浦雄一郎エベレスト応援サイト

http://justgiving.jp/c/8459

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