人類的偉業から40年
1969年7月20日――前人未到の月面着陸。この日、人類史上、最も実現不可能に思えたミッションが成功しました。
2009年6月17日(水)OMEGA スピードマスター 月着陸40周年記念記者会見の様子を動画でご覧いただけます。オメガ社とNASAとの関係や、オルドリン氏による月面着陸時の感想など、興味深い話をお楽しみ下さい。
会見出席者:バズ・オルドリン(アポロ11号宇宙飛行士)、ジム・ラーガン(元NASA装備品担当)、ステファン・ウルクハート(スイス・オメガ社 社長)
以来、現在に至るまで、月に足跡を残したのはわずか12人。その中の1人、アポロ11号の船長ニール・アームストロングに続いて月に2番目に降り立った人間であるバズ・オルドリン氏が、さる6月、オメガ スピードマスター月着陸40周年記念イベントのために来日しました。
月に足跡を刻んだその瞬間、オルドリン氏の腕に巻かれていた時計はごぞんじオメガ社のスピードマスター。厳しさ極まる数々の検査を潜り抜けNASAに公認され、息を飲むような偉業の一翼を担ったこの時計は「ムーンウォッチ」と呼ばれ、コレクターたちからも常に熱いまなざしを注がれています。
オルドリン氏の来日会見には、オメガ社社長ステファン・ウルクハート氏と元NASAアポロ計画装備品担当官ジェームズ・H・ラーガン氏が同席。オメガ社とNASAとの密接な関係や、装備品にスピードマスターが選ばれた決め手など、非常に興味深い話題が持ち上がりました。
そして、なんといってもオルドリン氏の言葉は胸に響きます。
月に初めて行った時計。アームストロング氏、オルドリン氏、コリンズ氏は3人ともオメガ スピードマスターを装着。最初にこの時計を月面で身に着けたのはオルドリンで、アームストロングは自分のスピードマスターを月着陸船に置いてきていたそう。月面に着陸する際、月着陸船の機内時計が故障していたため、自分のスピードマスターを宇宙船に置いて行くことに決めたといいます。
月面着陸時の感想や、アルコール依存症となってしまった帰還後の壮絶な人生の話など、誰も到達したことのない領域に踏み込むには多大なリスクが伴うのだということを改めて感じさせられました。次世代に残したいメッセージとして、彼はこんな言葉を発しています。
「偉業というものは、黙っていても向こうからやってくるものではありません。何かを成し遂げるために、自分の生活をより良いものにするために、そして何よりも、周囲の人々の生活をより良いものにするためには、こちらから手を伸ばして、機会を求めなくてはなりません。他人の生活を改善するために働いていれば、他の多くの人々も他人の生活を改善するために働いていて、自分もそのような人類の進歩的なチームの一員になるのだということがわかります――」
“人類の進歩的なチームの一員”。
我々も常に“地球という船”を守るクルーの一員として意識を高く持ち続けていたいものです。
記者会見では、月着陸40年を記念した2種類の特別限定モデルが発表。
ムーブメントは無重力環境下での使用にも耐える手巻きクロノグラフCal.1861wpを搭載。9時位置のスモールセコンド(60秒針)にはアポロ11号のワッペンのモチーフであり、着陸船名であるイーグル(鷲)が月面に舞い降りた様子と、地球がエングレーブされています。ステンレス・スチール製モデルは7969本、プラチナ製は69本の限定品です。
それにしても“月に行った初めての時計”というフレーズは何度聞いても胸をときめかせるものがありますね。
ちなみに、先日国際宇宙ステーションから帰還した宇宙飛行士の若田氏は、2004年版の「スピードマスター プロフェッショナル」を身に付けていたそう。『銀河鉄道999』の作者、松本零士さんの原案で、インダイヤルの地球と月と火星が夢と好奇心を表現しているという、まさに若田氏の朗らかなキャラクターにぴったりのモデルではありませんか。
月へ降り立った瞬間を刻み込んだ「ムーンウォッチ」は、目をやる度に宇宙へのロマンを果てしなく広げ、何かに挑戦するという情熱、不可能を可能にする強い気持ちをも奮い立たせてくれるのです。近い将来、人類が火星を目指すときも、この時計はきっと我々とともにあり、再び歴史的な瞬間を刻んでくれることを期待して止みません。
スピードマスター プロフェッショナル
月着陸40周年記念限定モデル
ステンレス・スチール製の月着陸40周年限定モデル。7969限定生産。ミッションワッペンが描かれた裏側には、スピードマスターのキャッチコピーである「THE FIRST WATCH WORN ON THE MOON(月に初めて行った時計)」という文字と、シリアルナンバー、そしてアームストロングとオルドリンが月面に降り立った日付「JULY21 1969」が刻印。黒いボックスに収められ、なかには時計本体と同サイズの純度925のシルバーメダルも同梱。54万6,000円
スピードマスター プロフェッショナル
月着陸40周年記念 プラチナ 限定モデル
ケースとブレスレットに純度95%のプラチナを用い、ケースバックにはアポロ11号のミッションワッペンを彫った18Kイエローゴールドのメダルが。豪華な木製の箱には、本体と同じく24Kゴールドのアポロ11号メダルが同梱。生産本数は69本のみ。
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