HOME > MASTER > ソーラーカーが拓く未来 > Vol.1 ソーラーカーチーム篠塚が始動! ソーラーカーの可能性への挑戦の先に見る、クルマの未来像

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Vol.1
ソーラーカーチーム篠塚が始動!
太陽光発電で3つの世界一へ挑む

世界一過酷と呼ばれるダカールラリーで、1997年に日本人初の総合優勝を遂げるなど輝かしい功績を誇るラリードライバー、篠塚建次郎氏が見据える未来は、太陽光を動力とするクルマの実用化だ。

2011年ファウストA.G.アワードでファウスト特別賞を受賞したスタードライバーがなぜソーラーカーに注目するのか? それは、22年間参戦し続けてきたダカールラリーが、政情不安により中止となった2008年、篠塚氏が行った母校の東海大学での講演で、ソーラーカーレースに挑もうとする生徒たちと出会ったのがきっかけだった。

左からドライバー兼エンジニアの大嶋健一氏、チーム代表兼ドライバーの篠塚建次郎氏、監督の山田修司氏

大学生である彼らにとって南アフリカでの大会は不安要素も多く、参加を躊躇していたという。そんな彼らの背中を押す意味も込めてその年、東海大学のチームドライバー兼アドバイザーとして、南アフリカ・ソーラー・チャレンジに初参戦し、見事優勝。翌年、オーストラリアで2年に1度開催される世界最大のソーラーカーレース、グローバル・グリーン・チャレンジでも優勝を遂げる。未来を担う若者とプロドライバー歴40余年の篠塚氏がともに挑み続けた結果、東海大学チームは2008年、2010年の南アフリカ・ソーラー・チャレンジ、そして2009年、2011年のグローバル・グリーン・チャレンジですべて優勝するという成績を収めた。

そして今年、よりソーラーカーの可能性を追求するため、自身のチーム「ソーラーカーチーム篠塚」を結成した。2011年3月11日に起きた東日本大震災、そして福島第一原子力発電所での事故を受け、自らのやるべきことがより明確となったという。より安全な発電方法であるソーラーパワーを代替エネルギーとして確立すること。人々の生活に欠かせないクルマにそのソーラーパワーを実装すること。次世代のクルマ社会を明るい太陽で照らすため、ソーラーカーの可能性を証明するのがソーラーカーチーム篠塚の使命である。

同チームの目下の目標は、8月のソーラーカーレース鈴鹿2012で「FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP」の獲得、9月下旬から行なわれる南アフリカ・ソーラー・チャレンジでの優勝、そしてソーラーカーとして世界最速である現在の88.8km/hの記録を打ち破るギネス記録の樹立だ。

写真は7月15日に行われた南アフリカ用ソーラーカーのテストランの模様。当日の様子は次回アップ。

現在世界で最も効率の高い東芝製のソーラーパネルを実装するなど、目標達成のための準備が着々と進んでいる。我々ファウストA.G.はチーム事務局として、篠塚氏の挑戦を本サイトで掲載していくほか、大会に関わる運営を全面的にサポートしていく所存だ。
今後のソーラーカーチーム篠塚の活躍をぜひ楽しみにしていただきたい。

Data

ソーラーカーチーム篠塚 オフィシャルサイト
http://www.solar-shinozuka.jp/

スケジュール

ソーラーカーレース鈴鹿2012
開催日:8月3日(金)車検・フリー走行、4日(土)決勝レース(5時間耐久)
開催地:鈴鹿サーキット/フルコース

サソル・ソーラーチャレンジ・サウスアフリカ
(南アフリカ・ソーラー・チャレンジが大会名称を変更)
開催日:9月18日(日)~28日(金)
開催地:南アフリカ/プレトリア~ヨハネスブルグ~ケープタウン~ダーバン~プレトリア
http://www.solarchallenge.org.za/

ギネススピード記録チャレンジ
開催日:10月1日(日)か2日(月)(南アフリカ・ソーラー・チャレンジに続け て)
開催地:南アフリカ

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