画像 Who is mephisto

INTERVIEW with FAUST

室屋の駆る『エクストラ200』から降りてきたFaust会員たちは、誰もが笑みをひらめかせた。
こんな世界があったのか。ああ、何て楽しいんだろうっ!
ひんやりとした風が耳や首筋をなぶっていくが、それさえも心地好く感じられる。大空を舞う機体に翻弄され、恐怖と背中合わせにあるスリルに心を奪われる。身体を貫くような恍惚感は、かつて体験したことのないものだった。
駐機スペースへ戻ってきたFaustたちの溢れ出る興奮を、ここにお伝えしていこう。

Kojiro Shiraishi
これに勝る体験は海以外でない!!



白石最っ高っ!

海洋冒険家の白石康次郎は、開口一番にこう語った。甲高い声が周囲に響く。

Mephisto(以下M)恐怖心はなかったですか?

白石全然。機体がものすごく安定していて、想像したとおりの動きをする。それでいてパワフルだった。乗る前からイメージしていたどおりに機体が動くんですよね。自由自在? そうそう、まさにそういう感じですよ。もちろん、室屋さんの操縦技術が素晴らしいんでしょうけど。

MGはキツくなかったですか?

白石あれだけ激しく動くから、Gを感じながら身体を押しつけられたり、逆に宙に浮いたような状態になる。縦のGと横のGがある。ただね、僕は座高が高いから、頭がずっとガラスに当たってたんだよね。おかげで頭は痛かったんだけど、身体がロックされて振動が少なかった(笑)。

これにまさる体験は?

白石ないでしょう。少なくとも僕自身は味わったことのないものでした。

約15分のフライトでした。

白石そんなに(長い)? あっと言う間だったなあ。

Mそれだけ楽しんでいた、ということですね。

白石大空を自由自在に飛びながら、壮大な景色を攻めていく。遊覧ではなくアタックとでも言うのか……。今度は自分で操縦したいですよ。ライセンスをとって。できれば機体も欲しいぐらいです。

Tadakazu Kojima
機体の動き方が尋常ではない!



ファウスト・レーシングチームの一員である小嶋禎一も、喜びに顔をほころばせた。

小嶋ものすごく楽しいです。めっちゃ面白いですね。あんなにGがかかるとは思わへんかった。

小嶋さんはカーレーサーですから、スピードやGにはある程度慣れていると思いますが。

小嶋車とは全然違いますよ。車はカーブの際に横へグッと引っ張られるんですが、曲芸飛行はタテのGもあるでしょう。それって、地上にいる限りは感じられないし、鍛えることができない。身体がフワッと浮く瞬間が、ちょっとだけ怖かったかなあ。それと、車とはシートベルトが違う。イメージしていたよりも、締め付けが緩かった。これはちょっとびっくりしましたね。

特別なアドレナリンが出たという感じですね。

小嶋自家用ジェットぐらいまではありますけど、こういう種類のフライトは初めてです。F1のマシンも運転したことがあるんですが、それよりも凄いですよ。車では到底できない動きを、空の上でやる。しかも、あんなにクイッ、クイッと素早く動くとは……。レーシーングカーと比べると、機体の動き方が尋常じゃない。

まるで身体の一部のように……。

小嶋いや、大袈裟じゃなくてそうやね。手足のように動きますね。

あっという間でしたか?

小嶋何分乗ってました? 15分? そんなに乗ってた? もっと乗せてほしいぐらいですよ。

次回も参加しますか?

小嶋ぜひやりたいですね。これはハリまりますよ。いいイベントを企画しましたねぇ。

Seiichiro Takashima
超一流の技術を体感させてもらった



やはりファウスト・レーシングチームの一員である崇島精一郎も、充足感に満たされていた。澄んだ空のような、気持ちのいい笑顔が浮かぶ。

崇島サーキットとは違う世界を垣間見ることができて、非常に楽しかったですね。貴重な体験をさせてもらいました。

恐怖心などは?

崇島ないですね。そういう次元じゃないというか。

むしろ、スピード感や迫力を存分に味わえましたか。

崇島そうですね。前部座席に乗せてもらっているので、景色を存分に楽しむこともできるし、降下しているときなんかは、自分から先に突っ込んでいくような感覚になりますからね。エアレースの映像を観たりして、ある程度イメージを持って臨んだんですけど、実際に自分が乗っていたんだと思うと、そのギャップがなかなか埋められない(苦笑)。なんだか凄い体験をさせてもらったんだなあと、改めて感じます。

6Gの世界はいかがでしたか?

崇島車が衝突するときは4Gぐらいって言われてますから、それよりも負荷がかかっていると……どうですかね。気持ちがいいのか、悪いのか(笑)。でも、そういうなかで運転をしている室屋さんの体力、運動能力はさすがですね。操縦桿がかなり繊細というかデリケートで、ちょっとした動きに機体が反応するイメージなんですけど、室屋さんの安定感は見事ですからね。超一流の技術を体感させてもらいました。

ご自分でも運転したい、という意欲は?

崇島今回のように体験フライトとして乗せていただくのと、自分で操縦桿を握るのとでは、身体の感触とか快感がきっと違うと思うんです。色々な運転の技術は勉強してみたいなあ、と考えています。

Masaki Honda
夢中! 血管が潰れそうになったよ



駐機スペースのベンチに腰を下ろすと、本田昌毅は「いやあ……」。と呟いた。革のジャケットのすき間から襲いかかる冷気も、フライトを終えたばかりの彼には気にならないようだ。

本田車じゃない、ジェットコースターでもない。何て説明したらいいんだろうね、この感覚は。血管が潰れそうになったよ(笑)。

言葉では表現できないですか?

本田最高という言葉しか出てこないかな。何事も体験だけど、こんな凄い体験はなかなかできないでしょう。

乗っているときはどんなことを考えていて?

本田夢中ですよ。最初はもちろんちょっとした恐怖心があって、そのあとはアドレナリンがバリバリで。宙返りするときって、そのまえに加速しながら降りていくでしょう。あれが何とも言えないなあ。それから、垂直にのぼっていって、エンジンが止まった瞬間! 重力だけで落ちていく感じ。旅客機がエアポケットに入るのと似ているような、でも、そうとは明らかに違うところもあって。恐怖も感じるんだけど、ただ怖いってだけじゃないんですよね。楽しい。

皆さん、飛行機の性能に驚かれています。

本田それは僕も感じました。運動性能は相当に高いんじゃないですか。あのサイズであれだけ激しく上下左右に回転をしても、不安定な揺れを感じなかったですから。

新しい興味の対象が増えたようですね。

本田すごいですよ、ホントに。観ているだけでも楽しめるけど、乗ればもっと楽しめる。これはやったほうがいいと思うなあ。

 

 

 

 

最後に、アテンド役を務めた室屋のコメントを紹介しよう。

室屋冒険家の皆さんが集まっただけあって、一般の方よりも耐久力が強いと感じました。度胸のいい方ばかりなので(笑)、皆さん、とても楽しんで乗ってくれていましたよ。フライトが終わったあとにお話をしたら、ライセンスの取得を本気で考えている方もいらっしゃいましたからね!

世界にその名を轟かす室屋がスーパーバイザーを務め、キャプテン芦田が牽引するファウストのエアロバティックスチーム『unlimited』は、自らの冒険にチャレンジしながら、航空 スポーツの啓蒙に力を注いでいる。青空を自由に飛び回る『エクストラ200』に搭乗すれば、その壮大なスケールに魅了されるのは間違いない。

次はあなたも、室屋とタンデムを組んでみたらいかがだろう。15分間の恍惚から、人生の新しい扉を開くことができるはずだ。

 

 

  • ◎「めくるめく感動の大空へ! 挑戦!アクロバットフライト」STORY本編はコチラ

 

Faust Profile

白石康次郎(しらいし こうじろう)

1967年生まれ。海洋冒険家。外洋ヨット冒険の第一人者。第一回単独世界一周レース(BOCレース)優勝の故多田雄幸氏に師事。1991年シドニー~伊豆松崎の太平洋単独横断成功、1993年世界最年少単独無寄港世界一周(26歳)を達成、2002年「アラウンド・アローン」クラス4位、2006年「5 OCEANS」クラス1で2位の快挙、「Gitana13」で世界横断記録樹立。ヨット以外にも「エコ・チャレンジ」「レイド・ゴロワーズ」などに挑戦する生粋の冒険家であり、また文部科学省子ども居場所事業キャンペーンメンバー横浜市教育改革会議委員として子供の教育活動にも積極的に関与する。

白石のロングインタビューはコチラ

小嶋禎一(こじま ただかず)

スクーデリア・フォルム レーシングデヴィジョン代表。スクーデリア・フォルムはスーパーカーやヒストリックカーを専門に扱う大阪のスペシャルショップ。日伊の「ミッレ・ミリア」、日仏の「ル・マン・クラシック」に連続参加するなど世界のクラシックカーイベントに多数参加する無類の愛好家。日本で2006年から2年間行なわれたル・マン・チャレンジ/JLMC(JAPAN Le Mans Challenge)にもカーボン・ボディのポルシェ(996RS-R)で参戦。4戦を戦い、シリーズ2位を獲得。

アジアン・ル・マン2009への挑戦の模様はコチラ

崇島精一郎(たかしま せいいちろう)

株式会社Leaps&Bounds代表取締役。Jade Automobile Braindsに於いてカスタムメイドのレーシングパーツや車の調査・販売、レースマネジメントなどを行う一方、建築事務takashima architectにて建築デザインなどを手掛ける。 「大人の少年の日」をテーマにカークラブやレーシングチームなどと協力してサーキットイベントを催す団体「アイドラーズ」に定期参戦。もてぎサーキットで行われる12時間耐久レース1972年型ポルシェ911 RSR仕様で出場し、2008年10位、2009年2位。その他、78年型ポルシェ911ターボ3.4、89年型ポルシェ911ターボ カブリオレを所有するなどクラシックなポルシェ愛好家。

本田 昌毅(ほんだ まさき)

精神科医、美容外科医、産業医。
1997年東京昭和大学医学部卒業。六本木ほか沖縄、石垣島、中国大連などで美容外科クリニックを開業するほか、企業を対象に「心の健康診断」、メンタル マネジメント等を行う産業医。著書に「 "うつ"の夜明け  精神科医からあなたへ 」文芸社、「朝青龍から笑顔が消えた本当の理由 」双葉社など。

  • ◎「自分もファウストの飛行機で、アクロバット飛行体験に挑みたい!」 という挑戦者へ画像

Who is Mephisto ---メフィストとは

人生のすべてを知ろうとした、賢老人にして愚かな永遠の青年「ファウスト」(作:ゲーテ)。この物語でメフィストとはファウストを誘惑し、すべての望みを叶えようとする悪魔。当クラブ「Faust Adventurers' Guild」においては、Faustの夢と冒険の物語をサポートする案内人であり、彼らの変化や心の動きに寄り添う人物。時に頼れる執事、時に気の置けない友人のような存在は、『バットマン』におけるアルフレッド(マイケル・ケイン)、『ルパン三世』における不二子&次元&五右衛門トリオのようなものか? 今後、Mephistoは各クエストの終わりにFaustの皆さまの心を探りに参ります。どうぞよろしく。

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