ワン＆オンリール・サンジェラン
One&Only Le Saint Geran

基本情報

モーリシャス島初の国際的リゾートとして1975年のオープン以来、圧倒的な支持を集めるリゾートホテルである。1999年に全面リノベーションを施し、2003年から『One&Only（以下、ワン＆オンリー）』のメンバーとなった。島北東部の海岸線沿いに位置するベル・マーレ半島のすべてを私有地とし、三方を白砂のビーチに囲まれた敷地面積は60エーカーを誇る。

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　“ル・サンジェラン”のホテル名は、18世紀に発表された小説に由来する。フランス人作家で植物学者でもあるジャック＝アンリ・ベルナルダン・ド・サン＝ピエールが1787年に発表した『ポールとビルジニー』に、サンジェラン号という船が登場する。ヨーロッパとモーリシャスを定期運行していた商船の名前とのこと。
モーリシャス国際空港から車で１時間、首都ポートルイスからは約45分の移動時間を必要とするが、メインエントラスの前で車から降りた瞬間に、思わず頬が緩むことを保証しよう。“プライベートホテル”と呼ばれる宿泊施設は少なくないが、『ワン＆オンリール・サンジェラン』は別格。リゾートに必要なものすべてが、高いクオリティで揃えられている。

ビジネスユースにも完璧に対応している。客室はもちろん、ロビーやビーチでも無線LANでネットにアクセスできる。また、シアタースタイルで最大80人を収容する会議場や、定員12名のミーティングルーム、通信環境の整ったライブラリーもある。ライブラリーには日本語のDVDと本も用意されている。
また、『ワン＆オンリール・サンジェラン』の特筆すべきサービスとしては、モーリシャス島のホテルでは唯一、日本人スタッフが常駐している。言葉への不安が取り除かれることで、さらに充実した時間が過ごせるだろう。
最高品質のサービスとホスピタリティに溢れた空間は、極上のゆとりを約束。イギリス、フランス、ドイツ、ロシアなどの富裕層にリピーターが多いのも納得だ。「泊まる」のではなく「暮らす」感覚で、ゆったりとした時間の流れを楽しみたい。

宿泊施設

　客室はスイートとザ・ヴィラの2タイプがある（スウィートは全164室）。
すべてのスイートには､バカンスを幾日も楽しむためのウェアを十分にかけられるウォークインクローゼットがある。特にビラのウォークインクローゼットは、スイートのそれよりも2倍近くも広く、部屋かと見まごうほど。また、音楽を楽しむためのｉPod用ボーズサウンドシステム、ｉPod接続、マルチメディア・エンターテインメントシステム、DVD／CDプレーヤーなどを完備し、寛ぎの空間づくりは万全である。
また、バトラーサービスは24時間体制。リゾートへ出かけたけれど、部屋から一歩も出ない――。そんな贅沢さえも、『ワン＆オンリール・サンジェラン』なら許される。

スイート

オーシャンスイートとジュニアスイートで、ジュニアスイートはキングサイズベッド１台のタイプと、クイーンサイズベッド２台のタイプから選べる。スイートは大人３名または大人２名＋子ども２名（12歳以下）が定員なので、ファミリーでもカップルでも滞在できる。

すべてのスイートはバルコニーまたはテラス付きで、テラスにはハンモックも。室内には洗面台が２つ、シャワーブースと大型のバスタブが寛ぎの時間を提供してくれる。ジュニアスイート（キングサイズベットのタイプ）の約２倍の広さがあるオーシャンスイートには、ゆったりとしたサイズのソファーとダイニングテーブル。オーシャンスイートの何部屋かは、ジュニアスイートとのコネクティングルームとして利用できるようになっている。

ザ・ヴィラ

　モーリシャスのクラシックな邸宅風で、広さはジュニアスイート（キングサイズベッドのタイプ）約10室分（！）。ラグジュアリー感溢れる『ワン＆オンリール・サンジェラン』のなかでも、とびきり贅沢な空間だ。
リビング・ダイニングルームとベッドルームが二つ、バスルームも二つあり、シャワーとジャグジーが完備されている。キッチンは冷蔵庫、食器、調理器具などがすべて揃っており、パーソナルシェフとサービススタッフをアレンジすることも可能。

　リビング・ダイニング前のテラスには、バーベキュー用のスペースもある。インド洋に沈むサンセットを楽しみながら、シーフードと白ワインのマリアージュに身を委ねるもいいだろう。テラスにはジャグジー付きのプライベートプールもある。また、カーテン付きの四柱式ベッドやハンモックがあり、日差しを自由にコントロールできる。波の音をBGMに読書をするならベッドで、思い切り日差しを浴びたければハンモックでと、その日の過ごし方によって使い分けたい。

　自宅と同じように過ごせることを意識した造りは、生活するために欠かせない“動きやすさ”を満たしている。たとえば、シャワールームとウォークインクローゼットがすぐ隣で、クローゼットの目の前にパウダールームがある、といった具合。
単に豪華なだけではないところに、『ザ・ヴィラ』の本当の良さを感じることだろう。

レストラン＆バー

レストラン『ラ・テラス』

トルコブルーのラグーンが眼前に拡がる『ラ・テラス』は、素晴らしい景色とともに食事を楽しめるレストランだ。

朝食は50種類以上のメニューが揃うビッフェで。あらかじめリクエストをしておけば、ビーチサイドで食事をすることもできる。
ランチ＆ディナーは、ベジタリアンやオーガニックなメニューのリクエストも可。ワインセレクションも充実している。食事を終えたら、こちらも種類豊富なシガーに手を伸ばしてみるのもいい。朝食と同じように、ディナーもビーチサイドにテーブルをセットできる。

　21時30分から始まるライブバンド演奏は、『ワン＆オンリール・サンジェラン』が誇るエンターテインメントのひとつ。客層に合わせた選曲は、思わず耳を傾けてしまうものばかり。ステップを刻みたくなったら、バンドの前のスペースで思い切りダンスを！
『ラ・テラス』に併設された『プールバー』でも、ライブバンド演奏を楽しむことができる。食前や食後にカクテルを、というゲストには『プールバー』がお薦めだ。

『スプーン・デ・ジル』

　史上最年少でミシュランの三つ星を獲得し、日本でも『ベージュ東京』などを展開しているアラン・デュカスがプロデュース。フランス料理の伝統を尊重しつつ、モーリシャスの特産物や旬の味わいを生かしたメニューが展開されている。アラン・デュカスが作り上げるその他のレストランと同じように、この『スプーン・デ・ジル』もまた特別なストーリーを描く。その斬新なメニューには、南半球でもっとも革新的なキュイジーヌを提供するレストランとの評価が集まる。膨大なセレクションからソムリエが選ぶワインは、料理の良さを見事なまでに引き出してくれる。

『ルソイ・バイ・ヴィネート』

　ラグーンを一望する水辺のレストラン『ルソイ・バイ・ヴィネート』は、ミシュランのスターシェフ、ヴィネート・バティアがプロデュースするコンテンポラリーなインディアン・レストラン。青空と海が鮮やかなランチ、波の音がリラックスした空気を作り出すディナーと、時間帯によって異なる表情を見せるのも『ルソイ・バイ・ヴィネート』の特徴だろう。
ハネムーンで訪れたカップルは、ホテルからディナーがプレゼントされる特典も。新婚旅行で『ワン＆オンリール・サンジェラン』を訪れた藤原紀香さんもこの特典を受け、『ルソイ・バイ・ヴィネート』の大ファンになったそうだ。

アクティビティ（無料）

アクティビティ（有料）

　スキューバダイビング（PADIとNAUI認可のオープンウォーターコースあり）、スモールゲームフィッシング、海釣り、バナナボート、チューブライディング、カタマラン（双胴船）、クルーズなど。カイトサーフィンと水上スキーは、公認インストラクターによる有料レッスンが受けられる。

陸上スポーツ

　ゴルフの４大タイトルを制覇したゲーリー・プレーヤーのデザインによるコースは、９ホールのパー33。レッスンプロの指導も受けられる。
ナイター設備付きのテニスコースは、人工芝が５面。こちらは、高級リゾートやホテルなどで質の高い指導を展開しているピーター・バーウォッシュ・インターナショナル（ＰＢＩ）のスタッフによる指導が受けられる。乗馬もＰＢＩのスタッフがインストラクターとなる。その他のスポーツとしては、ビーチバレー、バドミントン、卓球、クロスカントリー、サイクリングなどが、すべて無料で利用できる。
http://www.pbitennis.com/

ワン＆オンリースパ

２００８年８月より、ラグジュアリーなリゾート＆ホテルにしかない『ワン＆オンリースパ・バイ・エスパ』がスタート。サウナ、スチームサウナ、施術室で構成され、水深１２０センチのプールとフィットセンター、ヘアーサロンが併設されている。心身ともにリラックスし、健康の促進をアシストするリゾートスパだ。「寛ぎ」、「復活」、「上昇」をキーワードとしており、ゲストの希望でキーワードごとのトリートメントとプログラムを作成。『ワン＆オンリースパ・バイ・エスパ』をあとにするときには、間違いなく“生まれ変わった自分”を実感することができる。午前８時30分から20時まで営業しているので、時間を有効に使えるのも有り難い。

その他付加サービス

　誕生日、結婚式、ハネムーン、結婚記念日、結婚パーティーなど、忘れられない一日の演出は『ワン＆オンリール・サンジェラン』にお任せだ。ハネムーンでの利用には、ディナーとバスのプレゼントなどの特典が用意される。一般の宿泊客には、海岸でのプライベートディナーが人気だ。
何かやりたいことがあったら、コンシェルジェに相談してみるといい。普通のリゾートホテルでは対応仕切れないリクエストも、『ワン＆オンリール・サンジェラン』なら実現できるかもしれない。