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07 ROAD

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Vol.3
予選突破を目指して
3年越しの夢に挑む

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長谷川康之にとって、パ-ルオ-プンへの挑戦は3年越しの夢だったという。
「3年前は手術したので難しかったですし、2年前は宮古島でセグウェイで事故して肋骨を骨折したのが、11月に分かったんです。そのため、まったく練習が出来なくて昨年も挑戦できなかった。それから1年間、ケガもなく無事に過ごせたので、今年、ようやくパ-ルオ-プンの舞台に立てたんです」

『女優ミラ-』などのヒット商品を出す株式会社トレインを経営する長谷川にとってパ-ルオ-プンの予選突破は、大きな目標だった。だが、もうひとつ重要な目的があった。それが横田真一プロとの合宿トレ-ニングだったのである。横田プロは、パ-ルオ-プンのディフェンディングチャンピオンとして、すでに本戦への出場が決定していた。長谷川は、自分が出場する予選まで同宿し、プロから学ぶのを非常に楽しみにしていたのだ。



「実は、この合宿も2年越しだったんです。以前、オ-ストラリアに誘われたんですが、仕事の都合で行けなかった。でも、今回、行けるようになって、パ-ルオ-プンへの挑戦とうまく重なったんです。とてもタメになりましたね。特にアプロ-チとパタ-を中心に教えてもらったんですが、パタ-は振り方からすべて変更しました」
それまで足を軽く開き、スタンスを取ってパタ-をしていたが、横田プロの忠言から足を閉じ左足で壁を作って打つようにした。すると驚くほどパタ-が安定した。
「そのまま、翌日の予選に挑みました」
2011年2月8日、ハワイ・オアフ島のパ-ルカントリ-クラブで、パ-ルオ-プンへの出場権を賭けた予選が行なわれた。ファウスト・ゴルフチ-ムのエントリ-数は、今年も4名。長谷川は、初トライとなる。
コ-スは芝の目がきつく、アプロ-チに苦しむ選手が多いが、長谷川は富士山の風が吹きおろす河口湖カントリ-で同じ芝の目を経験していたので、難しさは感じなかった。だが、「流れを掴むために」と重視していた1番ホ-ル、いきなり試練が訪れた。
「1mもないパットを外したんです。絶対に決めないといけないパットを外すと気持ちが焦ってくるし、その影響で微妙にショットが崩れてきてしまう。『気負わずに』と思っていても、そう言い聞かせているだけで、実際はそうじゃない。結局、どうしようもなくなっていくんです」
ゴルフは、よく忍耐と修正のスポ-ツだと言われる。ラウンド中に起きたミスや欠点を地道に、うまく修正しながらスコアをまとめていく。この作業が出来ないと、気持ちもスコアも石が転がるように落ちていく。
「でも、なかなか修正できなかった。特にドライバ-はヒドかった。スイングがインサイドに入ってしまうんで引っ掛けてしまい、OBを出したり、修正が利かなかった。教えてもらったことも頭に入っていたけど、試合にすぐに出せるほどゴルフは甘くない。正直、かなり苦戦しましたね」

決められなかった
16番ショートホール

アウトに入り、心機一転、頭の中でイメトレしながら気持ちを切り替えようとしたがショットの精度は欠いたままだった。相変わらず、インサイドに引っ掛けて林やバンカ-、ラフに飛び込むなど、「ナイスショットが一度もなかった」という状況だった。それでも前日、横田に伝授してもらったアプロ-チとパタ-でなんとかスコアをまとめていた。
勝負の16番ホ-ルがやってきた。
パ-3のショ-トホ-ルだが、ここでバ-ディ-を決めれば、1オ-バ-、もしくはイ-ブンパ-でハ-フをフィニッシュできる可能性があった。なんとかツ-オンし、バ-ディ-パットは、約80センチ程だった。1番ホ-ルの悪い残像が脳裏を掠める。刹那、放ったパッティングは、届かなかった。
「このミスを引きずって、17番は左に引っ掛けてバンカ-で始まり、結局ボギ-。18番の最終ホ-ルは、パ-パットを外し、次で決めないといけないと気負ったのか、ボ-ルにクラブが触れてしまい、ダブルボギ-。16番でバ-ディ取れていれば1オ-バ-でいけただけに、本当に悔しかったです」
カットラインは、74だった。2オ-バ-で予選通過だったが、今年もファウストのメンバ-は、長谷川も含め誰一人、予選を突破することができなかった。

「今回、自分は最悪のスコアだったけど、それでも4人の中では一番だった。こんなレベルじゃダメだ。これで予選に挑戦するのは、おこがましい。来年からは、80以上なら翌年は挑戦できないとか、そういう厳しさが必要だと思う。そのためにも僕がリ-ドしていきますよ」
長谷川は生温い状況に苦言を呈した。だが、仲間に檄を飛ばすからには、自分自身に対して一層の厳しさが求められる。同じスコアやレベルでは、許されない。
しかし、そうした心配は杞憂に終わりそうだ。パ-ルオープンでの痛い予選落ちが長谷川の向上心に火を付けた。現在、月6回程度のラウンドに加え、週2回ゴルフレッスンに精を出し、技術向上に努めている。また、体幹トレーニングやマッサ-ジなどの体のケアにも余念がない。さらに昨年はトライアスロンの大会時は一時的にゴルフを止めていたが、今年はトライアスロン大会に出場しながらも、ゴルフを同時並行で年間やり続けていくという。
「今回は、パ-ルカントリ-クラブも初、予選も初めて。とにかく初めてづくしで、ぶっつけ本番みたいなところがあった。でも、来年は、しっかり準備して、最低70台のスコアを出したい。そうして、来年のインタビュ-では、こう言いたいよね」
長谷川は、こう締め括った。
「昨年、言った通りでしょって」

 

 

Profile

長谷川康之 (はせがわ・やすゆき)

1954年生まれ。学生時代からゴルフを始める。1994年、ダンロップフェニックスのプロアマでジャック・ニクラウスとラウンドし、さらにゴルフへの情熱を深める。その後、河口湖カントリーでJGAのハンディーキャップ5を取得し、クラブ選手権や日刊アマなどに挑戦。今後は、成田ハイツリーや麻倉ゴルフ倶楽部のクラブ選手権に出場し、クラブチャンピョンになるのが最終目標という。

参加したファウスト・ゴルフチームのメンバーたち

井上盛夫氏(商業開発プロデューサー。ソルト・コンソーシアム株式会社代表取締役)、浅野則之氏(ファッションプロデューサー。株式会社NPU代表取締役)、西林基樹氏(Web、広告等で活躍するグラフィック・デザイナー)

写真:右から大会理事のマーク川島氏、井上氏、浅野氏、キャプテンの西林氏

クラシックなコースに 「上品」を纏う男たち ZOY

ファウスト・ゴルフ―チームにとって、なんとも残念な結果に終わった今年のパールオープン。しかし、レポートにもあったように長谷川氏をはじめとしたメンバーたちのネバー・ギブ・アップなプレースタイルは、来年への大きな試金石となったはず。ところで今回のラウンドで彼らが着用していたゴルフウエアは「ZOY」。「上品」「シンプル」「クラシック」、そして気取りのない知的な贅沢さをコンセプトとする人気のブランドだ。今シーズンは「普段着とは一線を画し、グリーン上では礼儀正しくお洒落に見える、上品でクラシックなウェア」をテーマに展開中。題して“BCBG on the Green”。ハワイの澄み渡る青空と鮮やかなグリーンを舞台に繰り広げられた、今回のファウスト・ゴルフチームたちの果敢な挑戦。彼らのプレーに、ZOYのウエアはとてもよく映えていた――。
http://www.zoy.co.jp/

Data

Pearl Country Club
ワイキキ空港から車で約20分。目前にパールハーバーが広がり、西側にはワイアナエ山脈が広がる美しいコース。毎年2月に開催される、このパールオープンゴルフトーナメントは、多くのプロ・アマが54ホールに挑戦するハワイで最も権威あるトーナメント。
http://pearlcc.com/jp.html

予約・お問い合わせ(東京事務所)
Tel:03-3271-1166
Fax:03-3271-4343
Email:starter@pealcc.com

予約・お問い合わせ(現地)
Tel:808-487-3802
Fax:808-488-2041

ハワイパールオープン日本公式サイト
http://www.hpo-japan.jp/

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