「ル・マン クラシック」とは

24時間を6グリッド×3ラウンドに分けて走行

ル・マン クラシックは、フランスのル・マン市にて1923年からスタートしたル・マン24時間耐久レースに参加した車両、もしくは同型のクルマを対象としたクラシックカーレースである。当時の車両を年式ごとに分け、時間内に周回数を競う競技だ。

具体的には以下のように分けられる。

グリッド1 1923-39年
グリッド2 1949-56年
グリッド3 1957-61年
グリッド4 1962-65年
グリッド5 1966-71年
グリッド6 1972-79年

各グリッドで1時間20分のスプリントを3ラウンド行い、そのトータルでグリッドごとのチャンピオンを決める。
1時間20分を6グリッドが走ればそれだけで8時間となり、それを3ラウンド行えば24時間となるという計算だ。その意味では24時間耐久レースとは違う形式ではあるが、“24時間”というものを意識させるものとなっている。
また、各グリッドの枠を超え、ゼッケンでの総合順位も表彰される。いわゆるタスキリレーのような形式だ。

レースの流れ

ラウンド1がスタートするのは土曜日の午後4時、ラウンド2スタートはおよそ午前0時、ラウンド3スタートは日曜日朝8時頃というタイムスケジュールとなる。
本選は土日だが、その週はレースウィークとなり練習走行、予選、そして各クラブの走行会などが行われ、ル・マンの街全体がレースの雰囲気に包まれる。

コースについて

コースは24時間耐久レースで使われるサルテサーキットを使用。ブガッティサーキットの一部と市街地で構成される一周約14キロという長丁場だ。ダンロップコーナーやアルナージコーナー入り口でのバトルなど見所は多い。
開催は今年で5回目。2002年を皮切りに2年に一度行われる。大会メインスポンサー&公式タイムキーパーは第一回より、高級機械式時計で知られる「リシャール・ミル」が担当している。

ル・マン クラシックのコース全図

(現地の大会パンフレットより抜粋)
(C)Sport auto - LE MAGAZINE OFFICIEL LE MANS CLASSIC 2010 -

ル・マン クラシックのメインスポンサー「リシャール・ミル」。
なんとオーナーが自らレースに参加していた! 現地直撃インタビュー

 

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