かつて古代ギリシアでは、反射鏡を使って太陽光線を敵の木造船に当てて焼くという戦法があったと言います。発案したのは、あの天才数学者・アルキメデス だったとか。その戦法が実在したかどうかはわかりませんが、紀元前の時代から人類は太陽の光が持つ大いなるパワーに気づき、それとともに生きてきたと言え るでしょう。
時は流れて21世紀の現在。太陽光エネルギーはあらゆる分野に活用され、研究・開発が続けられています。その中でいま、最もFaust A.G.が注目するジャンル、それはソーラーカーです。それは、実はソーラーカーの開発に挑む人々が、少年のような冒険心とチャレンジ精神、そして社会貢 献性、すなわちFaust魂を持ち合わせている人々だからなのです!
風洞実験に挑む『Elenor』。空気抵抗係数は、『プリウス』よりも優れているという。
まずは、写真をご覧ください。去る2009年2月、マサチューセッツ工科大学のソーラーカー開発チーム「The SEVT (The Solar Electric Vehicle Team)」が、最新鋭のソーラーレーシングカー「Elenor」を発表しました。 見た目は映画『スター・ウォーズ』に登場する宇宙船のようにフューチャリスティックで、クールな印象。ボディ表面には、580基ものシリコン製太陽光電池 を搭載しています。電池の面積6㎡ぶんで1200ワットの電力を生み出し、バッテリーパックに貯蓄して走る仕組み。24万3千ドル(約2300万円)をか けて開発されたこのクルマの最高時速は、なんと145kmにもなります! 曇りの日でも、高速道路を通常速度で走った場合、ボストンからニューヨークまで 到達することができるとか。いまや、ソーラーカーの速度とバッテリーの性能は、ここまで進歩しているのです。
ではこの「Elenor」が、どうFaust魂にリンクしているのでしょう。それは、この車が世界的なソーラーカーレース「World Solar Challenge(ワールド・ソーラー・チャレンジ)」への出場を目標にしている点にあります。今年で10回目を迎えるこのレースは、オーストラリア大 陸を7日間で縦断する過酷なもの。世界中の研究機関や大学チームがエントリーし、3200kmの距離を競います。しかも、この大会の創設者はデンマーク人 冒険家であり、ソーラーカー開発のパイオニアでもあるハンス・ソルストラップ氏。1982年、太陽光発電自動車「Quiet Achiever(クワイエット・アチーバー)」でオーストラリア大陸横断に世界で初めて成功した人物です。彼の冒険心と、ソーラーカー開発への情熱を受 け継ぐ人々こそ、このレースの参加者であり、「The SVET」のメンバーも例外ではないのです。
自分たちが開発したソーラーカーで、世界最速を目指す――。
そこには開発者の夢とロマンが溢れています。しかし同時に、環境に優しく実用的な電気自動車やハイブリッド車の開発と普及にも一役買っていることを言及し ておくべきでしょう。ソーラーカーレースは、F1などのモータースポーツと同様、バッテリーやモーター技術などの試験台となるのです。Faustメンバー の皆様の中で、夢とロマンを追いつつ環境問題にも貢献できる「World Solar Challenge」に挑戦したい方は、われわれ運営事務局までぜひご一報ください。「The SEVT」に協力を申請してみようと思います! ただし、ソーラーレーシングカーの内部は、走行音が尋常ではないほど響いてしまう構造だとか。乗車時には 耳栓をお忘れなく(?)。
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