直感から作り出される
ユニークな機能とシンプルな発想の時計
ジュリアーノ・マッツォ-リ デザイナー
直感から作り出される
ユニークな機能とシンプルな発想の時計
ジュリアーノ・マッツォ-リ デザイナー
ジュリアーノ・マッツォ-リは、同氏の名を冠した時計ブランド。マッツォーリ氏は異色の経歴の持ち主で、アルファロメオの専属レーシングドライバーを務めた後にデザイナーとしてデビュー。時計の製造を開始したのが2004年、油圧計から発想されたマノメトロが最初の腕時計のコレクションで、後にマノメトロ・クロノグラフ、マノメトロSを発表し、最新では〈コンタジーリ〉が注目を集めています。先日、そのジュリアーノ・マッツォーリ氏が急遽来日。同氏の最新作コンタジーリについての誕生秘話や時計デザインの発想、ライフスタイルについて聞きました。
――今回のコンタジーリは、どのようなきっかけから誕生した時計ですか?
私はレーサーをしていたので、フィアットグループとの出会いがあり、やがて「アルファロメオの時計をデザインしないか?」という話をいただいたのがきっかけです。しかし、いくら考えても普通の時計のデザインでは面白くなかったので、はじめのうちは断ろうかと思っていました。
――なぜコンタジーリを思いついたのでしょうか?
ある日のミーティングが終わり、アルファロメオに乗って帰ろうとした時に、ふと見たクルマのタコメーターから、「あっこれだ!」と思い、時計のデザインが浮かんだのです。それは時刻(何時何分)が一本の針で表示されるユニークでとてもシンプルな発想だと思いました。
――突然の「きっかけ」と「発想力」から生まれたということになりますが、他にもデザインなどのこだわりはありますか?
私のデザインや発想の基点は、これまでにあまり見たことのない箇所に目を向けることにあります。例えばコンタジーリは時計の時刻は一本針で、360度の回転式ではなくレトログラードで表示します。さらにリューズがなく、文字盤外側の回転ベゼルを使って、各種時刻合わせなどが可能な珍しい機構となっていることです。
――発想力の源には、どんなライフスタイルが隠されているのですか?
私のライフスタイルは自分自身の体を動かし、さまざまな事をすることです。住んでいる家は自分自身の手で修繕しますし、友人が来れば自分で料理をすることもあります。また、多く人々との出会いも刺激的です。生前のポール・ニューマン氏との出会いは素晴らしい思い出です。
――ファウストA.G.には、あくなき冒険と挑戦を追い続ける勇者たちが多く集います。マッツォーリさんが今後挑戦してみたいことや、夢などはありますか?
これもやはり突然の思いつきですが、できればドキュメンタリー映像を作ってみたいと考えているんです――。
ジュリアーノ・マッツォーリ氏は現在65歳。彼が取材時に着ていたのはポール・ニューマン氏の写真がプリントされたTシャツでした。年齢を感じさせない直感的で感受性豊かな彼の、今後の時計作りや映像作りに期待はつのるばかりでした。
GIULIANO MAZZUOLI
イタリア生まれの65歳。アルファロメオGTの専属ドライバー、さらにデザイナーとしてMOMA(ニューヨーク近代美術館)にも作品が所蔵されるなど、異色の経歴を持つ。時計のデザインは2003年からで、2006年発表の「マノメトロ・クロノグラフ」で脚光を浴び、今日に至る。
問い合わせ
ノーブル スタイリング TEL03-5775-1866
http://www.giulianomazzuoli.com/
Text:Masaki Ii
2011/07/28
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