驚きのファインアート?それとも砂時計?
時を忘れさせる素晴らしきユニークピース
アレクサンドル・デイヴィド アイクポッド CEO
驚きのファインアート?それとも砂時計?
時を忘れさせる素晴らしきユニークピース
アレクサンドル・デイヴィド アイクポッド CEO
アイクポッド CEO アレクサンドル・デイビッド氏
アワーグラス(レッド)は「Only Watch」でのオークションのみにて販売された。
マーク・ニューソンのデザインで知られる時計ブランドのアイクポッドから、特別に製作された〈アワーグラス〉が発表されました。アワーグラスとはいわゆる砂時計のことですが、通常の砂時計との大きな違いは、金属製の小さなナノボールが砂の代用品となり、砂時計本体のケースには、ポリシリケイト・ガラスと呼ばれる特殊な強化耐熱ガラスが採用されている点にあります。
今回はそのアワーグラスの発表に際して、アイクポッドの企業オーナーの一人であるアレクサンドル・デイヴィド氏が来日。その製作秘話などを秋に開催されるチャリティーイベントの話とともに伺いました。
――最初に2011年9月開催の「ONLY WATCH 2011」とはどんなイベントでしょうか?
モナコで9月22日開催のチャリティーイベントで、デュシェンヌ型筋ジストロフィ国際医学研究プロジェクト協会への研究費の寄付を目的としています。
――その内容についても教えていただけますか?
有名時計ブランドが各種製作したプロトタイプやシリーズのファーストモデル、もしくはこのイベントのために特別に一点のみ製作した時計をオークションにかけるのです。またそれに先駆け日本では9月7日に、東京・銀座にある今回の製品とは店名が同じ「アワーグラス」という高級時計店で、一点のみのレッドに着色されたONLY WATCH用モデルのプレビューが行われる予定です。
――それでは、今回のアワーグラスの製作についてお話いただけますか?
アイクポッドの時計をご存知の方は理解いただけると思うのですが、当ブランドはデザインのユニークさや製品の個性が強い。時計という単純な製品というよりも、むしろ時を感じさせる“何か”のほうがアイクポッドらしいと言う発想を元に、マーク・ニューソンは砂時計を思いついたのでしょう、そしてユニークピースとしての存在感も思った以上だと確信しています。
――その製作には、どんな秘話がありますか?
砂時計は砂ですが、このアワーグラスは砂の代用品として小さな金属のナノボールを使用するので、それを収めるガラスケースのくびれた部分に多大な重量負荷が掛かります。そこでポリシリケイト・ガラス(強化耐熱ガラス)を採用することになったのです。しかしこの特殊なガラスを加工することが大問題でした。
――その大問題とは何ですか?
耐熱ガラスを成型するのは非常に高い技術と1000度もの熱が必要とされ、当初はふたつの球体をひとつにつなげる発想を元に、有名なガラス工房にも協力を求めたのですが不可能との回答。結局は一人の優秀な職人が、ひとつのチューブ状の形から成型することに苦労の末に成功し、アワーグラスは誕生したのです。
アワーグラスは、まさにファインアートのような驚きの仕上がり。見ているだけで時を忘れるほど、夢中にさせてくれます。公私ともに時間に追われるファウスト諸氏にこそ、こんな時計を堪能してほしいものです。
Alexandre David
1976年、フランス生まれ。セキュリティ関係のビジネスなどを経て、フランスでのアイクポッドの代理店となる。やがて2007年にアイクポッドの経営者が変わると、同氏は最高経営者の1人となった。現在はニューヨークをベースに世界各地でアイクポットのビジネスを進めている。
問い合わせ先
ノーブル スタイリング TEL:03-5775-1866
アイクパッド公式サイト
http://www.ikepod.com/
Text:Masaki Ii
2011/07/21
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