ヴィッカーズ硬度なんと1万!
還ってきた“世界でいちばん硬い”時計
ヴィッカーズ硬度なんと1万!
還ってきた“世界でいちばん硬い”時計
失敗や傷つくことを恐れては、何も始まらない…これは冒険家の心の内と、ファウストな人物の生き方に通じる心境です。そう、彼らは繊細な心を持ちながら、絶対にくじけない。
「タフネス」は、男にとっても装飾品にとっても価値のあるものです。
鉱物の硬さを示すものとしてはモース硬度が有名だが、貴金属の硬さを示すものとしてはヴィッカース硬度というものが使われる。表にあるように、ヴィッカース硬度10000は天然ダイヤモンドとハイテクダイヤモンドだけ。表の白いグラフはラドーのハイテク素材。
New『V10K』:ケース素材/ハードメタル&ハイテクダイヤモンドコーティング、ケース径/38.4mm×29.6mm、3気圧防水、クォーツ。¥714,000。2010年1〜2月発売予定。
さて、ここでご紹介するラドーの『V10K』は、なんとダイヤモンドと同じ硬度の素材で覆われている時計! 世界で最も硬い鉱物といえばダイヤモンドですから、これは“世界でいちばん傷つきにくい”タフな時計、といって差し支えないでしょう。
現在多くの時計メーカーは、いかに正確に時を刻み、時を計り、宇宙の法則を小さなケースに閉じ込めるかという“機械式時計の限界への挑戦”と、“より精微な複雑機構の開発”に不断の努力を重ねています。しかし、そうした“複雑競争”とは一線を画し、新素材の開発とスタイリッシュなデザインを追求しながら、同時に傷つきにくい時計を世に送り出すという姿勢を持っている時計メーカーが、ご存知「ラドー」。古くは1962年にハードメタルケースを開発して業界で注目され、セラミックスケースの時計でも、先陣を切ったメーカーです。
そんなラドーがついに行き着いたのが、どんなにスタイリッシュなデザインでもガラス細工のように傷つきやすくては意味がない、とばかりに開発した(?)時計。2004年発表のハイテクダイヤモンドをコーティングした『V10K』です。
ハイテクダイヤモンドとは、数千個もの直径1ミリのダイヤモンドを粉末状に砕き、摂氏1500度の高温に、5万バールの高圧(ジャンボジェット1機分の重量をコイン大の面積にかけるほどの圧力)をかけ、焼結させてできあがった超硬質な透明のダイヤモンド層のこと。ダイヤモンド粒子周辺の炭素が化学反応により拡大したもので、その硬度はヴィッカース硬度10000を記録し、この数値は天然ダイヤモンドと同じです。
似たような名前のコーティングにDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)がありますが、これでもヴィッカース硬度は3000〜5000ですから、ハイテクダイヤモンドがいかに驚異的な硬度を誇っているかがわかるでしょう。
そして、そのハイテクダイヤモンドをハードメタルケースの表面にコーティングした、いわゆる“世界でいちばん硬い時計”「V10K」のニューモデルが、2010年初頭にお目見えします。
これまでのスポーティ・タイプから、過剰な飾りが一切ないクールでエレガントなデザインのシンプルな3針へ一新。ストラップもラバーからレザーへ変更し、硬質素材のケースに滑らかなレザーストラップという素材のコントラストが、洗練された美しさを放っています。フォルムの美しさといいハイテクダイヤモンドといい、まさにラドーならでは、これみよがしの頑強さとは対極にある時計といえるでしょう。
長引く不況で人も企業も元気を失っている昨今ですが、独自の路線で常に挑戦を続けているラドーの姿勢は、右往左往せず、どんなときでもアイデンティティを忘れてはいけないということを教えてくれるような気がします。
問い合わせ:スウォッチ グループ ジャパン ラドー事業部 TEL.03-6254-7331
Text:YUBUNSHA
2009/12/17
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