Satoru Yahata
海洋冒険家
1974年東京都生まれ。大学時代より八丈島で素潜り漁を始め、卒業後は「潜れる海があれば、生きていける」と、バックパック、マスクと足ヒレというスタイルで世界各地の漁師の仕事を学びながら国内外を巡る。シーカヤックと出会い、2002年から「海と共に暮らす人々は、どのように生きているのか」をテーマに、オーストラリアから日本までの多島海域を舞台にした1万キロに及ぶ人力航海の旅『グレートシーマンプロジェクト』をスタート。途中台湾−与那国島(06年)、フィリピン−台湾間海峡横断(07年)、八丈島−鎌倉間海峡横断(08年)など世界初となる単独無伴走人力航海記録を複数持つ。2005年石垣島に移住、シーカヤックガイドサービス手漕屋素潜店「ちゅらねしあ」をオープン。 2011年からは学者らと共に日本の漁村を巡る「海遍路」を開始、3年かけてシーカヤックで四国を一周。2014年5月には「海遍路・東北」で宮城県沿岸へ。今後国内各地へと活動範囲を広げていく予定。2013年逗子に移住。
◆海遍路 魚類生態学が専門の高知大の山岡耕作名誉教授と海洋冒険家の八幡暁、森と海の連環学の研究で知られる京都大の田中克名誉教授らが中心メンバーとなり、衰退する漁村で生きる人々の話に耳を傾け、日本人の原点といえる人と海のつながりに焦点を当て、複雑化する社会問題、環境問題の要因や解決策を模索するのが狙い。